うつ病を治していくマインドフルネスとは、

2023年9月25日

うつ病を治していくマインドフルネスとは、

目次

うつ病には、マインドフルネスがとても効果的だと言われていますが、なぜ効果的なのかに付いてお話して行きます。

まず、うつ病とはどんな病気なのかに付いてお話します。

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うつ病とは

1、世界保健機関の最新の報告によると


世界保健機関(WHO)の最新(2017年)報告によると、うつ病の患者数は世界で3億人を超えるとの推計を発表しています。また、うつ病から年間約80万人が自殺していると報告をされ、国際的な取組が求められている状況が続いています。また、地域などに関係なく世界的に起こっている現象としています。

 

2、厚生労働省の「患者調査」によると

厚生労働省が3年ごとに全国の医療施設に対して行っている「患者調査」によると、平成26年に医療機関を受療したうつ病・躁うつ病の総患者数は112万人としています。また、7人のうち1人が生涯のうちに1回はかかるという報告があります。

 

3、うつ病の社会的背景にストレスの増大が

うつ病の患者が増加して行く背景には、現代社会の構造が強く影響しているものと考えられています。例えば、以前は働き盛りの40~50代の年齢で発病が増えている傾向がありましたが、近年では受験や家事・育児等の学生や主婦等の、幅広い年齢層に広がって来ている事があります。


その要因として、日々のストレスがあります。その日々のストレスとは時の流れと共に変化をして行きます。高度情報社会、家族構成の変化、高齢化・少子化社会等、現代社会は様々に変化を繰り返して行きます。その中で、人間関係の歪みや葛藤がうまれ、生活スタイルが変化を繰り返し、価値観の多様化が広がり、常にストレスにさらされ心のトラブルを抱えながら生活しています。その結果、さまざまな心のトラブルに悩まされてうつ病の予備軍となり、軽症うつ病の患者が増加しているようです。


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4、精神科を受診するうつ病患者が増えている


うつ病の患者が増加している背景には、うつ病に関する知識や情報が広まり、以前に比べて精神科を受診する人が増えている事があるようです。うつ病患者数は、ここ10年で4倍以上に増えており年々増加している報告がされているようです。その為に多くの従業員を抱える企業などでは、産業医や産業カウンセラー制度を取り入れるようになっています。また、精神科クリニックや診療内科クリニックの数も急増しているようです。

うつ病による社会的な負担は、ガンに次いで大きな疾患になっている事は報告され、今やうつ病は日本の国民病としてその重大さが認識されようとしています。

 

5、大人のおよそ5%がうつ病にかかると

その為に、大人のおよそ5%がうつ病にかかるとされるなど、また女性のおよそ5人に1人が産後うつ病にかかり、アルコールや薬物中毒、経済状況、失業といった外部環境なども、うつ病を招く要因としています。

 

6、うつ病からの自殺者の増加は社会問題に

この様な社会的な背景もあり、わが国では自殺によって命を落とす方が3万人前後いる報告がされ、その約半数の方が自殺直前の段階でうつ状態にあるといわれており、うつ病は深刻な社会問題となっています。


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7、うつ病の正しく認識する事が大切になる

そもそも、うつ病とはどんな病気なのかと問われる時に、例えとして言われるのが風邪の症状があります。

うつ病はちょっと油断や、ちょっとしたきっかけで発症する可能性が高い病気です。そこで、適切に対処できると比較的軽度で済みますが、適切に対応出来ないと長引いて重症化する事があります。また、良くなっても何らかのきっかけで再発を引き起こす特徴がある病気です

そこで、「心が弱いから」とか「性格に問題があるから」という思い込みは大きな誤解です。

誤った思い込みが、うつ病の症状とは別に患者を苦しめ追い詰めてしまうことになりうるので、うつ病を正しく理解することが何よりも重要なことです。

 

8、うつ病は理解され難い病気です。

うつ病の難しさは、何と言っても患者の心の中で起こる症状のため、周囲も本人もなかなか気付きにくい点です。

患者がうつ病で苦しんでいても、「気のせい」「気の持ちよう」と言って片付けられてしまう傾向があります。

また、一般的にうつ病患者は、まじめで他人に気を遣うタイプの人が多いため、仕事に対しても誠実に向き合い、症状に苦しめられていてもギリギリのところまで頑張ってしまいます。


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マインドフルネスに付いて

次に、マインドフルネスに付いてお話します。

 

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1、マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、今起きている事を騒がずに、まずその事を受容(そのままに)して行きます。

その繰り返しの後に、今現在起きている内面的な経験や外的経験に自然と意識が向いて行きます。

2、ヨガの場合

例えば、ヨガの場合は身体を動かしながら、その動いている身体に集中し注意を払います。そして、今現在起きている内面的な経験や外的経験に注意を向けて行きます。

3、瞑想の場合

瞑想の場合も、呼吸や自分が今何を感じているのか、といったことに意識を集中させます。ので、今現在起きている内面的な経験や外的経験に注意を向けて行きます。


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、普段の生活でも

ヨや瞑想というととても特別で難しいことのように感じられますが、普段の食事で食事の香りや味、食感に集中したり、盛り付けをよく見てみたりします。

お風呂では身体が水に触れる感覚や水の音に注意を払うことは自然に行われている事です。

5、今ここにあること

このように、とにかく今ここにあること、今自分が行っている行動に感覚を注ぐことがとても大切になります。

この事が可能になりますと、自分の主観的な善悪の判断などを心の中から追い出し、物事を客観的に捉えることができる状態になります。

6、物事を客観的に捉えること

この事が可能になりますと、自分の主観的な善悪の判断などを心の中から追い出し、物事を客観的に捉えることができる状態になります。


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7、過去にとらわれない

いわば、目の前のことに五感を総動員することで心に余計なことを考えさせる隙間を与えないのです。

余計なことを考えないということはすなわち、過去に起こってしまって取返しのつかない失敗にクヨクヨしたり、まだ起きてもいない未来のできごとに対して心配することを放棄してしまうのです。

8、脳細胞の過剰な反応

現在では科学の進歩により脳のどの部分がどのような機能を持ち、行動や思考に対してどのような反応を示すのか科学的に解明されている部分もあり、ストレスに対して偏桃体が過剰な反応をしてしまう事は、科学的根拠のある事だと認められています。

9、現代人の特徴

現代人の傾向として、日々あまりにも多くのことをこなすことに追われていて、目の前のことに集中することを忘れがちになっています。

この状態では常に意識が散ってしまい、仕事をはじめ日々の生活の精度が失われていくことが想像できます。

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10、うつ病が発症している人は

通常の生活が出来難いとか、日々の生活が多少困難は人達に対しては、そのような対処で良いと思います。

しかし、うつ病を発症してしまっている人の対しては、その事が頭では理解出来ても、実際にその事を取り組もうと、身体に意識を集中したり、呼吸に集中したり、行動に集中する事が困難になりますので、さらに、その事を繰り返す事により、その症状を悪化させてしまうケースが起きて来ます。

 

11、うつ病を治していくマインドフルネスとは

そこで、マインドフルネス自己洞察法では、世間一般に言われている「集中する」事は行わずに、今起きている事を騒がずに、まずその事を受容(そのままに)して行きます。受容(そのままに)するということは、思うようにかいない事(ストレス)を何とかしようとしない事です。

思うようにかいない事(ストレス)を何とか出来て来ますと、それはストレスとは言いません。

思うようにかいない事(ストレス)をさらに、何とか乗り越えようとする事を知らず知らずのうちに繰り返してしまう結果、症状の悪化に繋がっていきます。

ここで、まずその事を受容(そのままに)する事を繰り返して行くことの結果、今現在起きている内面的な経験や外的経験に自然と意識が向いて行きます。

そして、その先に今の自分の置かれている状況を客観的に捉える事は出来て来ます。

 

〇その時に出来る事を繰り返す

その事を、今自分が置かれている状況に合わせて、出来る事を繰り返す事になります。その積み重ねが、うつ症状の緩和に至り、さらには症状の改善に至りますので、お仕事に復帰したり、家事・育児が可能になっています。

 

〇目標は完治

只、私達が目指すのは症状の緩和(多少良くなる事)ではありません。私たちの目標はどこまで行っても完治になります。

私たちが目指している完治とは、

〇お薬に頼らずに普通の生活が送れる事

〇再発を繰り返さない自分になる事 です。

何故、再発を繰り返さない事が大切かと言いますと、再発をしてしまうと、最初の発症よりさらに辛く苦しくなってくるからです。そして再発を繰り返す結果、希死念慮が起きやすくなってしまいます。

そして、お薬に依存してしまうと、お薬を飲み続けている間は普通の生活が送れるのでが、お薬がないと生活が出来なくなってしまいます。その事は副作用のあるお薬を飲み続ける事になりますので、後々お薬の副作用に悩ませられる事になります。

 

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ですので、私達の目標はどこまで行っても完治です

私達は、うつ病・不安(パニック)障害・PTSD等の辛い症状の原因を、心の病気と捉えてご相談に応じています。一日でも早く、いつもの自分に戻って下さい。そして、あなたの人生をキャンパスに大きく描きましょう。

「クリアーな生活を取り戻し、自身がもっているパーソナリティを活かし、より、心豊かな人生をおくりましょう」私達は、その為のお手伝いを致します。

 

 

〇うつ病を克服する為に必要な事とは、

 

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

 

【リンクのご案内】

〇カウンセラー・佐藤さんに聞く「マインドフルネス」実践と“想い”

https://mindfulmate.jp/practice-of-mindfulness-and-feelings/

〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談

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