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マインドフルネスの効果と科学的根拠(エビデンス)|研究・実践データ・参加者の声

マインドフルネスの効果と科学的根拠(エビデンス)|研究・実践データ・参加者の声
マインドフルネスには、ストレスや不安、抑うつなど心の健康に関するさまざまな研究が国内外で行われています。一方で、研究の対象者や実践方法、評価方法などによって結果は異なり、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。
マインドフルメイトでは2010年からマインドフルネスの実践支援を続け、その活動の中で参加者の経過や体験、活動記録などを蓄積してきました。
このページでは、国内外で公表されている科学的研究によるエビデンスと、マインドフルメイトが実践活動を通して蓄積してきた独自の活動記録・参加者データ・体験談を区別しながら、マインドフルネスについて分かりやすくご紹介します。
なお、マインドフルネスの感じ方や経過には個人差があり、ここでご紹介する参加者のデータや体験談は、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
- 第1章 マインドフルネスの効果と科学的根拠(エビデンス)をどう考えるか
- 第2章 マインドフルメイトが実践するSIMT(自己洞察瞑想療法)とは
- 第3章 マインドフルメイト15年の実践活動と独自データ
- 第4章 2010~2015年の参加者データ ― 初期6年間の実践記録
- 第5章 実際に参加された方々の声・体験談
- 第6章 マインドフルメイトの研究発表・活動報告
- 第7章 機関誌『マインドフルネス精神療法』に掲載された活動報告
- 第8章 期待した結果に至らなかったケースから考える
- 第9章 マインドフルメイトの実践を支える参考文献・科学的資料
- 非営利型一般社団法人マインドフルメイトの活動の目的
- 「ひとりで整えるのが難しいと感じている方へ」
- この記事は以下の方が執筆しています。
第1章 マインドフルネスの効果と科学的根拠(エビデンス)をどう考えるか
マインドフルネスについては、心の健康との関係をはじめ、国内外でさまざまな研究や実践が行われています。
その一方で、「マインドフルネス」と呼ばれているものにはさまざまな方法があり、その目的や実践方法、対象となる人も同じではありません。
そのため、マインドフルネスの効果を考えるときには、単に「効果がある」「効果がない」と判断するのではなく、どのようなマインドフルネスを、どのような人が、どのような目的で実践したのかを見ることが大切だと考えています。
「エビデンス(evidence)」とは、一般に「根拠」や「証拠」を意味します。
医療や心理支援の分野では、ある方法についてどのような研究が行われ、どのような結果が報告されているのかを判断するための「科学的根拠」という意味で使われています。
しかし、このページでは、科学的研究だけを紹介することを目的としているわけではありません。
マインドフルメイトでは2010年から、マインドフルネスを用いた実践支援を続け、その中で参加者の状況や経過、体験、活動内容などを記録してきました。
そこで本ページでは、
① マインドフルネスやSIMTに関する研究・文献
② マインドフルメイトが実践活動の中で蓄積してきた参加者データ・活動記録
③ 実際に参加された方々の声・体験談
という、それぞれ性格の異なる情報をご紹介します。
これらをすべて同じ意味での「科学的エビデンス」として扱うのではなく、それぞれの性格を明らかにしたうえでご紹介することが大切だと考えています。
そして、良い結果だけではなく、期待した結果に至らなかったケースについても取り上げます。
一つの側面だけからマインドフルネスを評価するのではなく、研究、理論、実践データ、参加者の経験、そして実践の中で見えてきた課題を含めて、マインドフルネスについて考えていただくことが、このページの目的です。
第2章 マインドフルメイトが実践するSIMT(自己洞察瞑想療法)とは
1.SIMT(自己洞察瞑想療法)とは
SIMT(自己洞察瞑想療法)は、大田健次郎氏によって開発された、日本で生まれたマインドフルネス心理療法です。
SIMTでは、呼吸に意識を向けることだけではなく、日常生活の中で起こる思考、感情、身体感覚など、自分の心身の働きに気づき、それらにどのように向き合い、どのように行動していくのかを実践的に学んでいきます。
マインドフルメイトでは、このSIMTを中心として、参加される方が自分自身への理解を深め、実際の日常生活の中で継続して実践していくことを大切にしてきました。
2.SIMTの中心となる「自己洞察」
SIMTの大きな特徴の一つが「自己洞察」です。
私たちは日常生活の中で、さまざまな出来事に出会います。
そのとき、不安、怒り、悲しみなどの感情が起こったり、過去の出来事を何度も考えたり、将来への不安にとらわれたりすることがあります。
SIMTでは、こうした思考や感情を無理になくそうとするのではなく、
「今、自分の中で何が起きているのか」
に気づいていきます。
思考、感情、身体反応などを観察し、それらに巻き込まれている自分自身にも気づいていく。
こうした実践を通して、自分の心の働きをより深く理解していくことを大切にします。
3.日常生活そのものを実践の場とする
SIMTは、静かな場所で瞑想している時間だけを実践の場とは考えません。
仕事、家事、食事、歩行、人との会話、人間関係など、実際の日常生活そのものが実践の場になります。
なぜなら、人が本当に苦しさを感じるのは、多くの場合、現実の生活の中だからです。
実際に問題が起きたときに自分の心の動きに気づき、その状態に巻き込まれるだけではなく、どのように対応するのかを実践していく。
ここにSIMTの大切な特徴があります。
4.思考や感情を消すのではなく、向き合い方を学ぶ
SIMTの目的は、嫌な思考や感情をすべてなくしてしまうことではありません。
不安や怒り、悲しみなどが生じたとき、その感情に気づき、そこから起こる思考や身体反応にも気づいていきます。
そして、それらに振り回され続けるのではなく、現在の自分がするべきことへ意識を戻していきます。
その積み重ねによって、自分の心の働きとの向き合い方を身につけていくことを目指します。
5.西田哲学とSIMT ― 「気づき」を現実の行動へつなげる
SIMTの理論的背景を理解するうえで重要なのが、日本の哲学者・西田幾多郎の哲学です。
SIMTでは、単に自分の思考や感情を観察して終わるのではなく、現実の生活や人との関わりの中で自分自身を洞察し、そこからどのように行動していくのかを大切にしています。
このSIMTと西田哲学との関係について、近年、新たな学術的検討が行われています。
藤田益伸氏、村椿智彦氏、SIMT開発者の大田健次郎氏による共同論文
“Nishida Kitaro’s Philosophy as a Non-Religious Foundation for Mindfulness Interventions: Self-Insight Meditation Therapy as Clinical Operationalization”
(「マインドフルネス介入の非宗教的基盤としての西田幾多郎哲学:臨床的操作化としてのSIMT」)は、ジョンズ・ホプキンズ大学出版局(Johns Hopkins University Press)が刊行する学術誌『Philosophy, Psychiatry, & Psychology』への掲載が予定されています。
この論文では、西田哲学をマインドフルネス介入の非宗教的な哲学的基盤として捉え、その考え方を臨床的に実践可能な形へ具体化したものとしてSIMTが検討されています。
西田哲学の「場所」や「行為的直観」という考え方を取り上げ、瞑想によって得られる洞察を抽象的な理解だけにとどめず、現実に関わる行為へどのようにつなげていくのかが論じられています。
またSIMTについて、対人関係の場面を主要な実践の場と位置づけ、能動的な評価能力を育てていくことを重視する方法として説明されています。
6.マインドフルメイトにおけるSIMTの実践
マインドフルメイトでは、SIMTを知識として学ぶだけではなく、日常生活の中で継続して実践することを大切にしてきました。
活動開始以降、その実践の中で参加者の経過や課題などを記録し、研究発表大会や機関誌などを通じて活動報告を続けています。実際に2015年以降、SIMTやマインドフルメイトの活動について継続して発表した記録があります。
また、良い結果に至ったケースだけでなく、参加に至らなかった方、途中で継続できなかった方、実践を十分に身につけることが難しかった方についても記録し、2020年にはそれらを取り上げた活動報告を行っています。
こうした実践の積み重ねを通して、マインドフルメイトではSIMTを中心としたマインドフルネスの支援に取り組んできました。
第3章 マインドフルメイト15年の実践活動と独自データ
マインドフルメイトでは、2010年からマインドフルネスを中心とした心理支援活動を続けています。
活動の目的は、長期間にわたりうつ病や不安障害、パニック障害、PTSDなどで悩み、医療機関での治療やさまざまな方法に取り組んでも、思うような改善がみられないと感じている方が、自分自身と向き合いながら、回復への歩みを進めていくことを支援することです。
2018年までの活動記録では、約600名の方からご相談を受け、そのうち約360名の方を継続的にサポートしたことを報告しています。その実践の中で、参加された方の年代や相談内容、参加時の状態、セッション中の経過、終了後の状況などを記録し、活動資料として整理してきました。
臨床研究とは異なる、実践現場から得られた記録
マインドフルメイトが蓄積してきたデータには、大学や医療機関で行われる臨床研究とは異なる特徴があります。
私たちのもとを訪れた方々は、研究のために一定の条件を設けて募集された参加者ではありません。うつ病や不安障害、パニック障害、PTSDなどの診断や症状を抱え、実際の日常生活の中でさまざまな困難を感じながら、相談や支援を求めて来られた方々です。
中には、医療機関での治療やさまざまな方法に取り組みながらも、長期間にわたって思うような改善がみられず、ご相談に来られた方もいました。
マインドフルメイトでは、こうした方々への実際の支援活動を通して、相談時や参加時の状態、セッション参加中の経過、終了後の状況などを記録してきました。
これらは、対象者や条件を統一し、対照群を設けて効果を検証する臨床試験ではありません。そのため、ここに掲載しているデータだけから、SIMT(自己洞察瞑想療法)の医学的な治療効果を証明することはできません。
一方で、実際に心の不調を抱えながら生活している方々が、継続的な実践の中でどのような経過をたどったのかを記録してきたことには、実践現場から得られた資料としての意味があると考えています。
また、マインドフルメイトでは、良い結果に至った方だけを取り上げるのではなく、相談後にセッションへの参加に至らなかった方、途中で継続することが難しくなった方、実践方法を十分に身につけることが難しかった方などについても記録してきました。
本ページでは、こうした実践活動から得られた記録と、国内外で公表されている科学的研究によるエビデンスを同じものとして扱うのではなく、それぞれの性質と限界を区別したうえでご紹介しています。
科学的研究による知見と、実際の支援活動の中で蓄積されてきた記録。その双方を大切にしながら、マインドフルネスやSIMTについて考えていただくための資料として、今後も実践と記録を積み重ねていきたいと考えています。
第4章 2010~2015年の参加者データ ― 初期6年間の実践記録
マインドフルメイトの活動から見えてきた参加者の傾向
マインドフルメイトでは、2010年の活動開始以来、さまざまな悩みや生きづらさを抱えた方々と向き合いながら、マインドフルネスを用いた実践的な支援を続けてきました。
ここでは、その活動の原点ともいえる2010年から2015年までの6年間について、当時記録・集計した参加者の状況をご紹介します。
参加にあたって最初に連絡をされた方、男女別の参加人数、年代、参加時に抱えていた病名や症状などをまとめたものです。
これらは、医療機関や大学等が実施した臨床試験の結果ではありません。マインドフルメイトが実際の活動の中で記録・集計した実践活動の資料として掲載しています。
参加者データの集計方法
導入前、セッション参加中(月1回)、全プログラム終了後に、参加者から病状や症状の状態について報告を受け、当時の活動記録として集計しました。
参加者について
1.参加について最初に連絡された方
参加に関する最初の連絡が、ご本人からであったか、ご家族からであったかを年別にまとめたものです。

参加を検討される際には、ご本人から直接ご相談をいただく場合だけでなく、ご家族からご連絡をいただく場合もありました。
悩みを抱えているご本人だけではなく、その様子を身近で見守るご家族もまた、「何とか力になりたい」と考え、相談先を探されていたことがうかがえます。
2.男女別の参加者人数
2010年から2015年までの参加者を、男女別・年別にまとめています。

資料を見ると、男性・女性の双方が参加しており、特に女性の参加者が多かったことが分かります。
3.男性参加者の年代
男性参加者について、年代別の構成をまとめたものです。


資料では、20代、30代、40代を中心に、10代から60代まで幅広い年代の方が参加していたことが確認できます。
構成比では、**40代31%、30代28%、20代21%、50代10%、10代7%、60代3%**となっています。
仕事、人間関係、家庭など、それぞれの年代によって置かれている環境は異なります。そのため、同じような症状であっても、その背景や抱えている問題は一人ひとり異なります。
4.女性参加者の年代
女性参加者についても、年代別の状況をまとめています。


女性については、20代、30代、40代を中心として、10代から70代まで幅広い年代の参加が確認できます。
年代だけで参加者を一括りにすることはできません。
一人ひとりの生活環境や、それまで歩んできた経緯、悩みの背景などを丁寧に見ていくことが、マインドフルメイトの活動では大切だと考えています。
参加時の状態について
ここからは、参加された方が当時どのような病名や症状を抱えていたのかについて、当時の記録をもとにご紹介します。
なお、以下はマインドフルメイトが診断したものではなく、参加時に把握していた情報をもとに集計した記録です。
5.参加者の病名
2010年から2015年までの参加者について、参加時に把握していた病名を年別にまとめています。

当時の記録では、うつ病、不安障害、パニック障害などの病名を持つ方が参加されていました。
同じ病名であっても、抱えている症状や生活への影響、これまでの経過などは一人ひとり異なります。
そのためマインドフルメイトでは、病名だけを見るのではなく、その方が「何に困っているのか」「日常生活の中で何がつらいのか」ということも大切にしてきました。
6.参加者にみられた主な症状
参加者が当時抱えていた主な症状についてまとめたものです。

資料には、抑うつ、予期不安、思考力低下、自動思考、身体症状、摂食障害、睡眠障害、強迫障害、希死念慮、自傷行為などが記録されています。
ここから分かるのは、参加者が抱えていた問題は一つではなかったということです。
心のつらさだけでなく、睡眠や身体の不調、考えが止まらない状態など、複数の問題を抱えている場合もあります。
こうした一人ひとりの状態と向き合いながら、マインドフルメイトでは実践活動を積み重ねてきました。
このデータについて
このページに掲載している集計は、2010年~2015年当時のマインドフルメイトの活動記録をもとに作成したものです。
現在の参加者全体の構成を示すものではありません。また、研究機関による臨床試験や、マインドフルネスの医学的効果を証明するための統計資料ではありません。
マインドフルメイトがどのような方々と向き合い、どのような実践活動を積み重ねてきたのかを知っていただくための活動記録・実践資料として公開しています。
第5章 実際に参加された方々の声・体験談
マインドフルメイトでは、これまで実際にセッションへ参加された方から寄せられた体験談を、ご本人の了解のもとで紹介しています。
参加された方が抱えていた悩みや症状、マインドフルネスと出会ったきっかけ、実践する中で感じたこと、そして日々の生活にどのような変化があったのか――。
ここに掲載しているのは、そうした一人ひとりの経験をご本人の言葉で綴っていただいたものです。
同じ病名や症状であっても、その背景や経過、感じ方は一人ひとり異なります。そのため、掲載している体験談は、すべての方に同じ結果が得られることを示すものではありません。
一方で、長い間悩みを抱えている方にとって、実際に同じような苦しみを経験された方の言葉は、一つの参考になるのではないかと考えています。
「自分と似た悩みを抱えていた人は、どのように取り組んだのだろう」
「マインドフルネスを続ける中で、どのようなことを感じたのだろう」
そのような視点から、ご自身の状況に近い体験談をご覧ください。
現在、18名の参加者の声・体験談をご紹介しています。
体験談 NO-1 ― 6名の参加者の声
不安、パニック、うつなどを抱えていた方々の体験談をご紹介しています。
→「マインドフルネスに参加した人の6名の体験談 NO-1」を読む
体験談 NO-2 ― 6名の参加者の声
うつ、不安、身体症状など、それぞれの悩みを抱えて参加された方々の体験談をご紹介しています。
→「マインドフルネスに参加した人の6名の体験談 NO-2」を読む
体験談 NO-3 ― 6名の参加者の声
PTSD、うつ、パニック、広場恐怖などを抱えていた方々を含む体験談をご紹介しています。
→「マインドフルネスに参加した人の6名の体験談 NO-3」を読む
第6章 マインドフルメイトの研究発表・活動報告
実践活動を記録し、継続して発表してきました
マインドフルメイトでは、2010年の活動開始以来、マインドフルネスを用いた実践支援を行うとともに、その活動の中で得られた経験や参加者の経過、課題などを記録してきました。
こうした実践活動については、日本マインドフルネス精神療法協会が開催する研究発表大会や、同協会が発行する機関誌『マインドフルネス精神療法』などを通じて発表・報告してきました。
ここでご紹介する内容は、大学や医療機関による無作為化比較試験などの臨床研究とは性格が異なります。
マインドフルメイトが実際の支援活動の中で蓄積してきた実践記録・事例・活動報告としてご覧ください。
マインドフルメイトの活動報告-エビデンス
マインドフルネス精神療法研究の発表大会にて発表しています。

- 第一回
- 学術研究発表大会 発表者:マインドフルメイト 佐藤福男
2015年5月16日(土)会場:さいたま市大宮ソニックシティ
テーマ:エビデンス-マインドフルネスに取り組んでいるマインドフルメイトのあゆみ - 第二回
- 学術研究発表大会 発表者:マインドフルメイト 佐藤福男
2016年5月21日(土)会場:さいたま市大宮ソニックシティ
テーマ:マインドフルネス心理療法(SIMT)で何がかわるのか、 - 第三回
- 学術研究発表大会 発表者:マインドフルメイト 佐藤福男(骨折の為スカイプにて参加)
2017年5月20日(土)会場:さいたま市大宮ソニックシティ
テーマ:うつ病や不安症に有効なマインドフルネス精神療法SIMT - 第四回
- 学術研究発表大会 発表者:マインドフルメイト 佐藤福男
2018年5月19日(土)会場:さいたま市浦和区 埼玉会館
テーマ:うつ病からの完治を目指す - 第五回
- 学術研究発表大会 発表者:マインドフルメイト 佐藤福男
2019年5月18日(土)会場:さいたま市浦和区 埼玉会館
テーマ:マインドフルネス自己洞察法でストレス障害(PTSD)・うつ病からの脱出
※上記のテーマ名は、当時発表された題名を記録として掲載しています。現在の医学的・科学的な表現方針とは異なる表現を含む場合があります。
機関誌『マインドフルネス精神療法』への掲載
研究発表だけでなく、実践活動について機関誌にも継続して報告してきました。
活動開始からの歩み、参加者への支援、具体的な事例、PTSDとうつ病を抱えた参加者の経過など、その時々の実践活動を記録としてまとめています。
第7章 機関誌『マインドフルネス精神療法』に掲載された活動報告
※以下の概要には、発表当時に使用していた「治る」「完治」「エビデンス」などの表現が含まれています。これらは当時の活動報告の内容を記録として紹介するものであり、現在の医学的・科学的な効果を保証するものではありません。
創刊号
- 2015年5月16日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:自分らしく生きるために! (マインドフルメイトのあゆみ) 概要
- マインドフルメイトが2010年12月に私の地元大月市で第一歩を踏み出してからの活動状況を赤裸々に紹介しています。その活動の原点に付いては「うつ病や不安障害・パニック障害、強迫障害等で悩み苦しむ方を、一人でも多く普通の生活に戻れるようにサポートして行こう。」そして「その方々が、本来の役目・役割を果たす事により、こころ豊かな人生を歩んでいただきたい。」との願いをもって活動している内容を紹介。また、発足当時の様子を地元ラジオ局で取り上げていただいたケースや、うつ病や不安障害やパニック障害等で悩む遠方から参加者が回復していく様子を具体的な事例を上げてエビデンスとして紹介しています。
第2号
- 2016年5月21日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:マインドフルネスでパニック症が回復した人達 概要
- 私達は、自分の意志にかかわらずストレス社会の真っただの中にいます。そこで、ご本人や、家族や職場など身近な人がいくらカバーしてストレスの少ない環境を整えようと努力しても、ストレスを排除することはできません。マインドフルネス心理療法は、そのストレスを排除するのではなく、ストレスを受けても自ら克服していく心のトレーニングを行います。そのことにより、ストレスによる症状が回復したり完治したりします。その事例をパニック症に絞って紹介します。・事例-Aではパニック発作の為に起きる不安症状により仕事や通常の生活が出来ない方の回復過程・事例-Bではパニック症の再発を繰り返してきた方が自分を取り戻して行く姿・事例-Cではパニック症から仕事に対する不安に悩まされている自分から、よりステップアップした自分を取り戻した方。3つの事例をエビデンスとして紹介します。
第3号
- 2017年5月20日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:うつ病や不安症に有効なマインドフルネス心理療法 概要
- マインドフルメイトの活動がスタートとして8年目に入りました。マインドフルネス心理療法を通じて、多くの方のサポートをして来た。うつ病や不安症などが治らない人や家族のなかで、マインドフルネス心理療法を受けるかどうか考えておられる人に向けて、症状の緩和から完治に至るまでの経過を理解していただけるように具体的にまとめてエビデンスとして紹介しました。
第4号
- 2018年5月19日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:うつ病からの完治を目指す 概要
- うつ病や不安症(不安障害)、パニック障害やPTSD等を発症してしまい、病院や様々な心理療法等を行ってもなかなか良くなっていかない方々のご相談を伺ってきました。マインドフルネス自己洞察法を用いて、うつ症状や不安症状・パニック症状・PTSD症状の緩和から改善、さらには完治を目指して活動をスタートさせて8年余りが経過しました。その間に600名程の方のご相談を伺い360名程の方をサポートしてきました。その私の開催するセッションに参加をするクライアントが、マインドフルネス自己洞察法を取り組む事によって何が、どのように気付いて行くのか、理解出来て来るのか。また、その事によりどのような対応が出来るのか理解出来ます。すると、再発に至るプロセスがどのようになって行く事なのがハッキリと見えて来ます。そこで「どうする事が完治に向かって行く事が出来るのか」に付いてクライアントの実例も含めてエビデンスとして紹介しています。
第5号
- 2019年5月18日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:マインドフルネスでストレス障害(PTSD)・うつ病からの脱出 概要
- ストレス障害(PTSD)にポイントを絞り、その中でも症状の回復の推移が比較的わかりやいケースを取り上げました。50代の女性、医師の診断名は、ストレス障害(PTSD)・うつ病。セッションの参加後の主訴症状の回復状況を、セッション開始から終了までをクライアントの訴えと、そのアドバイスを中心に紹介しました。最後にマインドフルネス自己洞察法でうつ病や不安障害・パニック障害・PTSD等を治して行く為の大きな特徴として、3つの事を上げてまとめとしています。また、セッション終了後のクライアントによるセッション参加の体験談をクライアントの原文もエビデンスとして掲載しています。
第6号
- 2020年8月20日発行 執筆者:マインドフルメイト 佐藤福男
テーマ:マインドフルネス心理療法で治らなかった人たち(活動の記録) 概要
- マインドフルメイトの活動は今年で11年目に入りました。その間、うつ病や不安障害・パニック障害・PTSD等で悩む数多くの方々のご相談やサポート活動をしてまいりました。それらの方々が、どのような経緯で治ったかに付いては、以前にこの場をお借りして今までに何度かお話しました。しかし、すべての方々の病気を治す事が出来たわけではありません。残念ながら、セッションの参加に至らなかった方や、セッションの途中で離脱された方、さらにはマインドフルネスを習得出来なかった方など、様々な要因でうつ病や不安障害・パニック障害・PTSD等を治す事が出来なかった方がおります。今回はマインドフルメイトに訪れた方々の状況を数値化して整理しました。その内容を具体的に紹介しながら、その中には回復に至った方もいれば、そうでない方もいますので、その「マインドフルネス心理療法で治らなかった人たち」に付いて焦点を絞ってエビデンスとして紹介しています。その上で逆説的にどのようにする事より効果的に治す事が出来るのか考察させていただきます。
・マインドフルネス精神療法研究の機関紙にて公開された内容はメディカルオンラインにて掲載中です。現在、2020年の報告についてはメディカルオンライン上でも、著者「佐藤福男」、所属「非営利一般社団法人マインドフルメイト」、掲載ページ「53~63」といった書誌情報を確認できます。
メディカルオンライン:http://www.medicalonline.jp/
※メディカルオンラインは、医療関係者のための医療情報の総合Webサイトです。

マインドフルネスの実践について考えるとき、良い結果だけを見るのではなく、期待した結果に至らなかったケースについても検討することが大切です。
次章では、2020年にまとめた「マインドフルネス心理療法で治らなかった人たち」の活動記録をもとに、実践を継続できなかったケースや、期待した結果に至らなかったケースについてご紹介します。
第8章 期待した結果に至らなかったケースから考える
良い結果だけではなく、うまくいかなかった経験からも考える
マインドフルネスの実践に取り組んだからといって、すべての方が期待した結果に至るわけではありません。
マインドフルメイトでも、これまで多くの方からご相談を受け、セッションを行ってきました。その中には、実践を継続しながら変化を感じられた方がいる一方で、相談後にセッションへの参加に至らなかった方、途中で継続することが難しくなった方、実践方法を十分に身につけることが難しかった方もいらっしゃいました。
私たちは、良い結果に至ったケースだけを取り上げるのではなく、思うように進まなかったケースについても振り返ることが、実際の支援活動を考えていくうえで大切であると考えています。
2020年には、それまでの約10年間の活動を振り返り、
「マインドフルネス心理療法で治らなかった人たち(活動の記録)」
というテーマで報告を行いました。
この題名には「治らなかった」という言葉が使われていますが、これは2020年当時に発表した報告の題名をそのまま記載したものです。
この報告では、良い結果だけを見るのではなく、セッションへの参加に至らなかった方や、途中で継続することが難しくなった方などにも目を向け、その経過を振り返りました。
1.相談からセッションへの参加に至らなかったケース
ご相談をいただいたすべての方が、その後セッションへ参加されたわけではありません。
相談会には、ご本人が申し込まれる場合だけでなく、ご家族から相談をいただく場合もありました。
マインドフルメイトでは、ご家族からの希望だけで参加を決めるのではなく、ご本人の意思を確認したうえで、継続して取り組むことを希望された方にセッションへ参加していただくことを大切にしてきました。
そのため、
「ご相談をいただいた人数」と「実際にセッションへ参加し、継続的な支援を行った人数」は区別して考える必要がある
と考えています。
相談を受けたという事実と、実際にセッションへ参加されたこととは同じではありません。
活動実績をご紹介する際にも、この違いを明確にすることを大切にしています。
2.431名の参加状況から見えてきたこと
2020年にまとめた活動記録では、それまでにセッションへ参加した431名について、その後の参加状況も整理しました。
その記録では、
最後までセッションに参加した方 262名(約61%)
途中でセッションを継続しなくなった方 169名(約39%)
となっています。
ただし、この数字については注意が必要です。
262名は「最後まで参加した方」であり、「効果があった方」「回復した方」という意味ではありません。
同様に、169名は「途中で参加しなくなった方」であり、「効果がなかった方」「治らなかった方」という意味ではありません。
実際の活動では、最後まで参加したかどうかだけでは、その方の経過や結果を判断することはできませんでした。
そこで2020年の報告では、途中で参加しなくなった169名についても、当時の活動記録をもとに、その状況をさらに分類して振り返っています。
3.途中で継続しなくなった169名の記録
2020年当時の活動記録では、途中でセッションを継続しなくなった169名について、次の5つに分類していました。
実践への取り組みが難しくなった方 79名
ご家族から勧められて参加した方 20名
遠方からの継続参加が難しくなった方 18名
参加後に別の病気であることが分かった方 12名
症状が良くなったことで、その後参加しなくなった方 40名
合計 169名
これは、途中でセッションを継続しなくなった背景が一様ではなかったことを示しています。
なお、この分類は2020年当時の活動記録をもとに整理したものであり、医学的な診断や研究上の評価基準によって分類したものではありません。
そのため、この数字から治療効果や医学的な因果関係を判断することはできません。
一方で、実際の支援活動の中で、どのような事情によって継続が難しくなったのかを振り返るための記録として残してきたものです。
4.実践を続けること自体が難しくなる場合
実際の支援では、ご本人に「取り組みたい」という意思があっても、心身の状態や生活の中で起こる出来事などによって、実践を続けることそのものが難しくなる場合があります。
2020年の報告には、当初は意欲的に課題へ取り組んでいたものの、その後、症状の波によって呼吸法や日常生活の中での自己洞察を続けることが難しくなり、メールなどによるサポートを行っても継続参加に至らなかったケースが記録されています。
また、一時的に状態が落ち着いていたものの、家族の入院や日常生活の中で起きた出来事をきっかけに不安が強くなり、その後、実践やセッションを継続することが難しくなったケースもありました。
こうした記録からも、実際の支援では、実践方法だけでなく、その方の心身の状態や生活環境、仕事、家庭、人間関係など、さまざまな事情が関係していることがうかがえます。
ただし、当時の記録だけから、それぞれの方が継続できなくなった原因を医学的に判断することはできません。
そのため、特定の原因に結びつけるのではなく、
「実際の生活の中では、継続して取り組むこと自体が難しくなる場合もある」
という事実として受け止めています。
5.途中で参加しなくなったことと、結果が得られなかったことは同じではない
今回、2020年の活動記録を改めて振り返る中で、特に大切だと考えている点があります。
それは、
「途中でセッションへ参加しなくなったこと」と「期待した結果が得られなかったこと」は、必ずしも同じではない
ということです。
途中で継続しなくなった169名の中には、当時の記録で**「症状が良くなった」ことを理由として分類された方が40名**含まれています。
実際の事例の中には、長期間休職していた方がセッションの途中で職場復帰し、その後、通常勤務ができる状態になっていく一方で、セッションへの参加回数が少なくなり、最終的に参加しなくなったケースも記録されています。
このようなケースを考えると、単純に「最後まで参加したか」「途中で参加しなくなったか」だけで、その方にとっての結果を判断することはできません。
これは、実際の支援活動を振り返るうえで大切な点だと考えています。
6.マインドフルネスによる支援だけでは対応できない場合
2020年の報告には、別の意味で重要なケースも記録されています。
当初、うつ病との診断を受けてセッションへ参加していた方について、その後の経過の中で、それまでとは異なる状態がみられたケースです。
このときマインドフルメイトでは、病名を判断するのではなく、私たちは医師ではないため診断することはできないという立場を明確にしたうえで、改めて医療機関で診察を受けることを勧めました。
その後、別の医療機関を受診し、双極性Ⅱ型障害との診断を受け、医師のもとで治療方針や薬の見直しが行われたことが記録されています。
このケースは、マインドフルネスによる支援ですべてに対応しようとするのではなく、その方の状態によっては、医療機関による診断や治療が重要であることを、実際の活動を通して経験した事例の一つです。
マインドフルメイトでは、医療行為や診断を行う立場ではないことを踏まえ、その範囲を超える可能性がある場合には、医療機関へ相談していただくことを大切にしています。
7.「うまくいかなかった記録」を残す意味
良い結果に至った方々の体験は、マインドフルネスの実践を考えるうえで大切な資料です。
しかし、それだけでは実際の支援活動の全体像を知ることはできません。
途中で実践を継続することが難しくなった方、生活上の事情によって参加できなくなった方、支援の途中で別の医療的な対応が必要になった方がいました。
その一方で、最後までセッションに参加しなかった方の中にも、途中で状態が変化し、日常生活や仕事に戻っていった方がいました。
こうした一つひとつの経過を振り返ることによって、
どのような方に、どのような支援が必要なのか。
継続することが難しくなったとき、どのような支援ができるのか。
マインドフルネスによる支援だけではなく、医療機関への相談が必要となるのはどのような場合なのか。
といった課題について考えることができます。
マインドフルメイトでは、良い結果だけを示すのではなく、期待した結果に至らなかったケースや、途中で継続することが難しくなったケースについても振り返ることが、今後の支援のあり方を考えていくうえで大切だと考えています。
なお、ここで紹介した内容は、大学や医療機関による臨床研究の結果ではなく、マインドフルメイトが実際の支援活動の中で蓄積してきた活動記録を振り返ったものです。
そのため、これらの数字や事例だけから、マインドフルネスやSIMT(自己洞察瞑想療法)の医学的な治療効果を判断することはできません。
それでも、良い結果に至ったケースだけではなく、思うように進まなかったケースも含めて記録し、その経験から支援のあり方を考えてきたことは、実践活動の実際を伝える一つの資料として意味があると考えています。
第9章 マインドフルメイトの実践を支える参考文献・科学的資料
マインドフルメイトでは、一般的なリラクゼーションや短時間の瞑想だけを目的とするのではなく、SIMT(自己洞察瞑想療法)を中心として、日常生活の中で自分の心の働きを観察し、自己洞察を深めながら、自分らしい生き方を取り戻していくための継続的な実践を大切にしています。
SIMTは、大田健次郎氏によって開発された日本発のマインドフルネス心理療法で、坐禅の実践、西田幾多郎の哲学、うつ病の脳神経生理学などを背景として体系化されてきました。SIMTでは、呼吸法や自己洞察を行うだけではなく、日常生活や対人関係などの現実場面において、自分の思考、感情、身体感覚などに気づきながら、自分が大切にする価値につながる行動を選択していくことを重視しています。
ここでは、マインドフルメイトが実践しているSIMTの成り立ちや特徴、理論的背景、実践活動を理解していただくために、特に関係の深い文献・資料をご紹介します。
1.SIMTの基本となる文献
大田健次郎(2013)
『うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社
SIMTの開発者である大田健次郎氏による著書です。
国立国会図書館にも正式に書誌情報が登録されており、呼吸法と自己洞察を中心とした心理療法としてSIMTの考え方と実践方法がまとめられています。
マインドフルメイトが行っている実践の原点を理解するうえで、最も基本となる文献の一つとして位置づけます。
2.「日本的マインドフルネス」としてのSIMT
大田健次郎(2015)
「日本的マインドフルネス 自己洞察瞑想療法(SIMT)」
『マインドフルネス精神療法』1巻1号、3–13頁
SIMTそのものを「日本的マインドフルネス」として論じた文献です。
2015年に日本マインドフルネス精神療法協会が発行した『マインドフルネス精神療法』創刊号に掲載されており、Medical Onlineにも収録されています。
この文献は、SIMTを単なる一般的な瞑想法としてではなく、日本で発展してきた自己洞察を重視するマインドフルネス心理療法として理解するための資料として重要です。
3.SIMTの「自己洞察」と実践の特徴
田中仁章(2017)
「SIMT(自己洞察瞑想療法)の要諦に関しての試論―日本のマインドフルネス実践促進の観点から」
『マインドフルネス精神療法』3巻1号、15–27頁
SIMTの特徴や理論的背景について検討した文献です。
J-GLOBAL(科学技術振興機構の科学技術情報サービス)にも文献情報が収録されており、文献レビューとして登録されています。抄録では、SIMTが大田健次郎氏によって、うつ病の脳神経生理学や西田幾多郎の哲学などを背景として構築されたことが説明されています。
SIMTがどのような考え方を背景として成立しているのかを理解するための関連文献として位置づけられます。
4.SIMTと「意志作用」を考えるための資料
村椿智彦(2017)
「マインドフルネスの神経基盤―意志作用と行為的直観に対する考察―」
『マインドフルネス精神療法』3巻1号、3–14頁
東北大学大学院医学系研究科行動医学の著者による論考で、同じ2017年の『マインドフルネス精神療法』に掲載されています。
SIMTでは、ただ不快な感情をなくすことだけではなく、現実の生活の中で自分の心の働きを洞察し、価値につながる行動を選択していく「意志作用」が重視されています。SIMTのこうした特徴を考えるうえで、神経基盤と意志作用について検討したこの文献は、理論的背景を理解するための関連資料として位置づけられます。
5.SIMTを実際のグループ支援に用いた記録
田中仁章(2015)
「自己洞察瞑想療法(SIMT)を用いたグループセッション―マインドフルネス心理療法を通しての気づき」
『マインドフルネス精神療法』1巻1号、14–24頁
SIMTをグループセッションとして実践した記録が、2015年の創刊号に掲載されています。
マインドフルメイトが継続的なセッションを通して実践を支援してきたことを理解していただく際にも、関連の深い資料です。
6.マインドフルメイト自身の実践記録
同じ2015年の『マインドフルネス精神療法』創刊号には、
佐藤福男
「自分らしく生きる為に! マインドフルメイトのあゆみ」
が掲載されています。Medical Onlineの同号の掲載情報からも確認できます。
このページでお伝えしたかったこと
マインドフルネスの効果を考える際には、科学的研究による知見と、実際の支援活動から得られた記録や体験を区別して捉えることが大切です。マインドフルメイトでは、どちらか一方だけを見るのではなく、研究・理論・実践記録・参加者の経験、そして期待した結果に至らなかったケースも含めて、今後も実践を積み重ねていきたいと考えています。
非営利型一般社団法人マインドフルメイトの活動の目的
**マインドフルネス(mindfulness)**は、近年、ストレスや不安、抑うつなど心の健康との関係について、国内外でさまざまな研究や実践が行われています。
一方で、「マインドフルネス」と呼ばれる方法は一つではなく、その考え方や目的、実践方法、対象となる方もさまざまです。
マインドフルメイトでは、主にSIMT(自己洞察瞑想療法)を中心としたマインドフルネス心理療法を用いて、うつ病や不安障害、パニック障害、強迫性障害などで長く悩み、医療機関での治療やさまざまな方法に取り組んでも、思うような改善がみられないと感じている方々への相談・支援活動を行っています。
私たちが活動を始めて以来、大切にしてきたのは、症状だけを見るのではなく、その方がこれまでどのような経過をたどり、どのような生活の中で悩みを抱えているのかを理解することです。
無料相談会やセッションでは、現在の状態だけでなく、これまでの経過、生活環境、仕事や家庭、人間関係などについても丁寧にお話を伺います。そのうえで、私たちが行っている支援の内容をご説明し、継続的な実践がその方に適しているかどうかを、双方で確認しながら進めています。
セッションでは、マインドフルネスを単なる知識として学ぶのではなく、日常生活の中で実践していくことを重視しています。
自分の思考や感情、身体の反応、行動などに気づき、それらが日々の生活や人間関係の中でどのように生じているのかを見つめながら、自分自身への理解を深めていきます。そして、その積み重ねを通して、少しずつ生活を整え、自分で心の変化に気づき、対処していく力を身につけていくことを目指します。
また、参加される方は、相談会やセッション会場の近隣にお住まいの方だけではありません。これまでには、新幹線や飛行機を利用して遠方から継続して参加された方もおり、全国各地からさまざまなご相談をいただいてきました。
私たちが目指しているのは、一時的に気持ちを楽にすることだけではありません。
長く続く不安や抑うつ、パニックなどの症状と向き合いながら、再び日常生活を送り、仕事や家庭、社会生活の中でその方らしい生活を取り戻していくこと。そして、その先にある**「自分らしく生きていくこと」につなげていくこと**を大切にしています。
そのために、マインドフルネスの実践を日常生活の中で継続し、自分自身の心や行動の変化に気づきながら、自ら対処していく力を育てていくことを目指して、支援を続けています。
「ひとりで整えるのが難しいと感じている方へ」
もし今、
・何もしたくない
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そんな状態が続いている場合、
無理のない形で心を整える方法があります。
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この記事は以下の方が執筆しています。
![]() 投稿者情報:佐藤福男-非営利型一般社団マインドフルメイト代表理事 山梨県を拠点に、東京都(八王子市・八重洲・日比谷)、愛知県名古屋市などで、マインドフルネスや心のケアに関する活動・情報発信を行っています。2010年より、ストレス、不安、人間関係などに悩む方々への支援活動を続け、これまでに600名以上の方に携わってまいりました。 「自分らしく生きていく」をテーマに、日常生活に活かせるマインドフルネスや、心を整えるためのヒントを発信しています。このサイトが、少しでも心を落ち着け、自分自身を大切にするきっかけとなりましたら幸いです。 〇 運営者情報 〇法人の概要と活動情報 〇科学的根拠と実践に基づく情報 〇厚生労働省(こころの耳) |
