前頭前野の変調を整える事に有効なマインドフルネス
2023年9月25日
前頭前野の変調を整える事に有効なマインドフルネス
目次
うつ病や不安症・パニック障害等になると、前頭前野の機能に変調がおきていると言われています。
まず、その前頭葉に付いて説明していきます。
前頭前野の働き
前頭前野は、
〇思考、創造、他人とのコミュニケーション、
〇意思決定、感情の制御、行動の抑制、
〇記憶のコントロール、
〇意識注意の集中、注意の分散、
〇意欲(何かしらしようという意欲、目標ある行動へ)、
〇自発性など、
人間の精神作用に密接にからんでいます。
前頭前野の働きの変調とは、
その為に、他人(家族・同僚・友人等)とコミュニケーションが取りずらい。
また、お仕事や家事・育児等がしずらい又は出来ない状態になります。
医師の診断を受けると、
そこで医師の診断を受ける事により、抗うつ薬等が使用されます。
それは、セロトニン神経やノルアドレナリン神経に作用するのであって、前頭前野には間接的な影響にとどまります。
その為に薬物療法で、うつ病が軽くなったという段階です。
「寛解」になっても、前頭前野の機能が回復しているとは限りません。
油断をしないでください。
前頭葉以外の機能回復に付いて
うつ病の患者では、前頭前野の他の種々の機能も衰えていることが報告されている。
それらは、その脳部位が萎縮したのか、ミトコンドリアや受容体などの機能のおとろえなのかどうかは、解明されていないようですが、「萎縮」がある部位もあると報告されているようです。
「日々の生活のなかにストレスがあって不安を感じる、そして、それが永続的に続いてとても苦しい状態」
これがうつ病です。
脳内の前頭眼窩回(がんかかい)の萎縮
うつ病になると、脳内の前頭眼窩回(がんかかい)のところが小さくなっていきます。
症状がひどい場合はMRIで撮影すれば前頭眼窩回の萎縮がはっきりとわかります。
うつ病が改善し、生活への自信が回復していけば、前頭眼窩回はまた大きくなっていくようです。
ただ、うつ病の人が、薬物療法などで抑うつ気分などが改善されて軽くなる状態に至っても、なお、前頭前野に脆弱性が残っている事があります。
前頭前野の機能の回復が不充分だと、
そこで、前頭前野の機能の回復が不十分であるにもかかわらずに、ストレスのあるところ(職場・学校等)へ復帰していきますと、うまく考え、行動できないので、苦しみ、容易に再発するのは容易に推測出来る事です。
薬物療法で再発を繰り返す
そこで、薬物療法だけで治療を受けたうつ病患者に、再発が多いのは、その為ではないかと思われます。
また、再発しないのは、再発をおそれて発病前のように、意欲的、積極的な生き方を後退させるからとも、言われています。
これらの事を踏まえて回復を目指す
これらの事を、うつ病や不安症・パニック障害等の影響による前頭前野の変調として理解して、マインドフルネス心理療法(自己洞察法)では、効果的なトレーニングを繰り返して行きます。
その為に、前頭前野の変調は次第に整って来ます。
その結果、コミュニケーションが取りやすくなり、また、お仕事や家事・育児等がスムーズに行えるようになって行きます。
前頭前野の変調を、整える事に有効なマインドフルネス
この事に取り組んでいただきますので、前頭前野の変調を整える事に有効なマインドフルネスになります。
この記事は以下の方が執筆しています。
佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所) マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会) 一般旅行業取扱主任者(国家資格) 〇役 職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長
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