うつ病の症状は一人ひとり違います。

2025年1月7日

うつ病の症状は一人ひとり異なるため、個別の対応が重要です。うつ病は多面的な症状を持つため、その現れ方や重症度も人によってさまざまです。以下に、主な症状とその個人差について説明します。


1. 主な症状カテゴリー

① 感情面の症状

  • 一般的な症状
    • 強い悲しみ、無気力、喜びや興味の喪失。
  • 個人差
    • 「悲しい」と感じるよりも、「何も感じない」「空虚」という感覚を訴える人もいます。
    • イライラや怒りが先に出る場合もあります。

② 身体面の症状

  • 一般的な症状
    • 疲労感、頭痛、胃腸の不調、睡眠障害(不眠や過眠)。
  • 個人差
    • 一部の人は体調不良が主症状で、「うつ病」と気づかず身体の不調として病院を訪れることがあります。

③ 認知面の症状

  • 一般的な症状
    • 集中力や判断力の低下、自己否定的な思考。
  • 個人差
    • 具体的な思考が困難になる人もいれば、過去の失敗ばかりを思い出す人もいます。

④ 行動面の症状

  • 一般的な症状
    • 社会的な引きこもり、仕事や日常活動の停滞。
  • 個人差
    • 仕事や家事はこなせても、内面では非常に苦しんでいる「隠れうつ」の状態の人もいます。

⑤ 自殺念慮や自己破壊的行動

  • 個人差
    • 明確に死を考える人もいれば、「いなくなりたい」「何もしたくない」という漠然とした感覚を持つ人もいます。

2. 個人差が生まれる理由

① 性格や気質

  • 完璧主義な人は、自己批判が強く、症状が内向的に現れやすい。
  • 外向的な人は、症状が感情的爆発や他者への攻撃性として現れることがあります。

② 年齢や性別

  • 若年層:イライラや攻撃性が目立つことが多い。
  • 高齢者:身体症状(疲労、痛み)が目立ち、抑うつ感を自覚しにくい。
  • 女性:ホルモン変動に関連したうつ(産後うつ、更年期うつ)が発生しやすい。
  • 男性:感情を表に出さず、アルコール依存や過労で症状を隠すことがあります。

③ 生活環境や文化

  • 社会的な支援や周囲の理解の有無が、症状の現れ方や進行に影響します。

④ 発症の背景

  • 急性の強いストレスが原因の場合と、慢性的なストレスが積み重なった場合では、症状の出方や進行が異なります。

3. 具体例:うつ病の症状の多様性

Aさん(会社員)Bさん(主婦)Cさん(学生)
強い倦怠感で仕事に集中できない日常的に涙が止まらない頭が働かず勉強が全く進まない
寝ても疲れが取れない家族の前では元気に振る舞うが孤独感イライラして友人と距離を取る
頭痛や肩こりが続く食欲不振で体重が減少している過食傾向が強くなる

4. 対応方法のカスタマイズ

① 症状に合わせた治療

  • 心理療法、薬物療法、生活習慣の改善などを、個人の状態に合わせて選択する。

② 悩みを共有しやすい環境づくり

  • 周囲の人が「一人ひとり違う」ことを理解し、画一的な対応を避ける。

③ ストレス源への対応

  • 症状が人によって異なる背景には、ストレス源の違いもあるため、その解決に取り組む。

5. 周囲のサポートが大切

  • 「こうあるべき」「頑張りすぎ」という考えを押し付けず、その人の状態に合わせた声掛けをすることが大切です。
  • 一見元気そうに見えても、内面では非常に辛い場合があるので、表面的な行動だけで判断しないようにしましょう。

マインドフルメイトに訪れる方

マインドフルメイトには、うつ病や不安症の辛い症状をお持ちの方が、数多くご相談に訪れます。

その症状は皆違います。

その方々の辛い症状は、身体症状や精神症状など様々になります。

また、ご職業や性別・年齢等も色々になります。

共通する事と言えば以下のようになると思います。

①長期間に回復しない。
②病院等を色々と回ったが回復しない。
③薬の副作用が怖い。
④他の療法を行ったが旨く行かなかった。
⑤普通の生活
(仕事・家事育児・学業)を送りたい。

私達は全ての人を受け入れる事は出来ません。

只、私達は全ての人を受け入れる事は出来ません。
特に、躁鬱病や統合失調症の方はどんなに希望をされても、私達の受け入れをお断りさせていただいています。

また、セッションの途中でも躁鬱や統合失調症方の疑いがある事が判明した場合、その時点で中止させていただいています。

この事は一見冷たいように思いますが、『無責任のような形でお引き受けしていますと、最終的にはご本人の「治したい。」「回復したい。」「普通の生活を送りたい。」との気持ちを裏切る事になる。』との判断です。

おひとりおひとりを大切にして行きたい。

私はマインドフルメイトに来られる方々の、「おひとりおひとりを大切にして行きたい。」と考えています。


訪れる方の辛い症状や、置かれている環境などに耳を傾け、その人に合わせたアドバイスをしています。

なかなか理解してもらえない症状がある。

特に、この病気はご家族を含め、なかなか周囲の人達に辛い症状を理解してもらいにくい病気です。

うつ病や不安症の辛い症状の特徴は、例えば、前頭前野に変調をきたして来ると思考力が低下して来ます。

すると、判断力が著しく低下して行きます。

このような辛い症状になってしまった時に、この病気に理解のない周囲の人達が心配をするあまりに、ご本人に理屈を並べ立てて、あれこれと言っても、回復をする病気ではありません。

大切な事は症状を理解する努力をする事です。

大切な事は、まずご本人の辛い症状を出来るだけ理解する努力をする事です。

そして、その方に出来るだけ寄り添い可能なサポートをする事です。

この事が第一歩になります。

その後に、おひとりおひとりに合わせたアドバイスや対応策が必要となります。

私達は、その事を理解した上でマインドフルネス心理療法を用いて、順次、辛い症状の緩和から回復をはかって行きます。

そして、うつ病や不安症の辛い症状から脱して本来の自分自身を取り戻しあなた本来の役目や役割が、充分に果たす事の出来る事を目的としています。

〇うつ病を克服する為に必要な事とは

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

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〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談

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