非定型うつ病を乗り越える|マインドフルネスの体験談

非定型うつ病を乗り越える|マインドフルネスの体験談

13年もの間、非定型うつ病と向き合ってきたM.Oさん。認知行動療法で寛解したものの再発の不安に悩んでいた頃、マインドフルネスと出会いました。初めは戸惑いながらも呼吸法と自己洞察を続けるうちに「考え事の多さ」に気づき、自分を少しずつ客観視できるように。まだ症状は残るものの、焦らず丁寧に続ける大切さを実感。今も「できるまで繰り返す」を心に、前向きに取り組んでいるそうです。

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マインドフルネスのセッションに参加をされ、非定型うつ病を乗り越えた方から、セッションの体験談をお寄せいただきました。

ご自身の辛い状況、マインドフルメイトとの出会い、どうやって克服していったか回復の経過など、ご本人の文章に一切、手を加えず原文のままご紹介しております。

非定型うつ病を乗り越える、

東京 M.Oさん(女性)  病名:非定型うつ病

マインドフルネスの参加期間:2012年1月~2012年10月 セッション終了

引越しを機にうつ病になって13年

結婚してからの半分以上をこの病気と戦いながら過ごして来ました。

発病当初は「大うつ病」だったと思いますが、途中「非定型うつ病」に移行していったように思います。 思います・・・というのも、非定型うつについては医師から診断されたわけではなく、マインドフルネスのことを調べていくうちに、「鉛様麻痺感」や「拒絶過敏性」、「過食」「過眠」といった「非定型うつ」の症状がことごとく当てはまって、ばらばらの病気だと思っていたものがひとつにまとまり、「そういうわけだったのか」と納得したのです。

そもそも医者もいろいろで、勉強不足だったり、古い治療法のままだったりする人もいます。 医師には「一生薬は飲み続けないとダメ」と言われており、月に1回通って「調子はどうですか?」と聞かれ、「調子がよくない」と言えば、薬の量と種類が増えるだけでした。

このままでは良くならないだろうな、と思いつつ、他にどうしたらいいかわからないまま結果的にここでずいぶん多くの時間を無駄にしてしまいました。 その後「認知行動療法」のことを新聞で知り(それまで通っていた医師はこの療法に非常に懐疑的でした)、この療法を行っている別の医師のもとに5年通い、症状も落ち着いてきて、最後は半年かけて減薬、断薬、「寛解」となりました。

信頼できる医師に出会えたと思いますし、認知行動療法もとてもいい療法だったと思います。 実際状態も良くなって、一生飲み続けると言われた薬もやめることができたわけですから。

ところが「寛解」は「完治」とは違うのですね。 「プロ」と一緒だとできる「認知の歪みの修正」も、いざ一人きりになってみると、「大きな出来事」にはとっさに対応できず、「気分の落ち込み→鉛様麻痺→寝込む」というサイクルに再び陥り、1年もたたないうちに「再発の不安」が出てくるようになりました。

そんなときに出会ったのがマインドフルネスです

始めてみると気づくことがたくさんありました。 自分がこんなにも1日中、朝起きてから寝るまで考え事(それもマイナスなこと)をしていることにまずびっくりし、(私の場合、 ぼーっとしていると思っていた時 間のほとんどが考え事で埋まっていました) こうやってストレスホルモンを出し続けているから治らなかったんだ、このままだときっとまた再発するだろうと理解することから始まりました。

最初はスムーズに進んだかに見えた課題も、セッション5くらいからは課題を消化しきれず積み残した感じのまま、セッション8まではただ出された課題をこなすだけでした。

自己洞察が深まらないことを気にしていましたが、佐藤先生からは「呼吸法をしていれば、あとからついてくるからあせらない。気にしない」とアドバイスをもらい、とにかく途中でやめないで最後まで続けること、を当面の目標にしました。

セッション10を終了して、わかるようになったことはたくさんありますが、正直まだ残っている症状もあります。 でもそこだけにこだわらないようにもなりました。 時間はかかっても症状は徐々に消えていくだろうとわかったからです。

昔息子が通っていた塾の先生の口癖が「わかると出来るは違ーう!」(だから繰り返し練習せよ)というものなのですが、私の場合「一通り道具は装備した。 使い方は覚えたがまだ使いこなすまで には至っていない」状態なのでしょう。

マインドフルネスはとにかく自分のものになるまで繰り返し、繰り返し練習をします。

先生の言っていることもある程度セッションが進んでからは多分毎回同じこと(多少は変化しつつ)だったと思うのですが、ある日突然すっと耳に入ってくることがありました。

これが「腑に落ちる」ということなのかもしれません

わかるようになった今は、出来るようになるまでまだまだ油断しないで続けていくことが必要だと思っています。

最後に、私の場合マインドフルネスについては実際によくなった人から教えてもらったので、何の不安もなく始めることができましたが、予備知識もなくこの療法に出会っていたら、もしかすると始めていなかったかもしれません。

マインドフルネスの認知度が上がって、この療法を始めるハードルが下がり、1日でも早く良い方向に向かう人が増えることを願っています。

【その後に付いて】

その後の病状を伺ったところ 『悪くなりそうになる瞬間が分かるようになり、身に着けたマインドフルネスの技法を使いこなせるようになりました。

今ではまったく具合悪くなりません。ほんとに楽になりました』との事でした。

この方は、薬も飲まない通常の生活を送っていらっしゃいます。

「ひとりで抱えなくても大丈夫です」

もし今、

・何もしたくない
・朝がつらい
・気持ちが苦しい

そんな状態が続いている場合、

無理に頑張らなくても、
やさしく心を整える方法があります。

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この記事は以下の方が執筆しています。


投稿者情報:佐藤福男-非営利型一般社団マインドフルメイト代表理事
山梨県を拠点に、東京都(八王子市・八重洲・日比谷)、愛知県名古屋市などで、マインドフルネスや心のケアに関する活動・情報発信を行っています。2010年より、ストレス、不安、人間関係などに悩む方々への支援活動を続け、これまでに600名以上の方に携わってまいりました。
「自分らしく生きていく」をテーマに、日常生活に活かせるマインドフルネスや、心を整えるためのヒントを発信しています。このサイトが、少しでも心を落ち着け、自分自身を大切にするきっかけとなりましたら幸いです。
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