うつ病で悩み・苦しんでいるご家族様へ

2025年2月7日

うつ病で悩み・苦しんでいるご家族様へ

ご家族がうつ病で苦しんでいると、そばにいる方も「どう支えたらいいのか」「何をしてあげればいいのか」と悩むことが多いかと思います。大切な人の苦しみを目の当たりにすると、無力感を感じたり、ご自身も疲れてしまうこともあるでしょう。

しかし、覚えておいていただきたいのは、あなたの存在そのものが、すでに大きな支えになっているということです。

1.「何かしてあげなければ」と思いすぎない

うつ病の方にとって、一番安心できるのは「無理に何かをさせられないこと」です。元気になってほしい一心で「散歩に行こう」「気分転換しよう」と促したくなるかもしれませんが、今は何もできない状態かもしれません。
そんな時は、「そばにいるよ」「何かあればいつでも話してね」と、安心できる言葉を伝えるだけで十分です。

2.「治そう」と焦らず、今の状態を受け入れる

うつ病は、無理に「早く治そう」とすると、かえって本人を追い詰めてしまいます。うつ病は時間をかけて回復するものと考え、「今はこういう時期なんだ」と受け入れることが大切です。
回復には波があり、「少し元気になったと思ったら、また落ち込む」こともありますが、それは正常な回復の過程です。

3.「あなたのせいじゃない」と伝える

うつ病になると、本人は「自分はダメな人間だ」「家族に迷惑をかけている」と強く思い込みがちです。そんな時に、「あなたのせいじゃないよ」「病気がそう思わせているだけだからね」と伝えてあげると、少しずつ安心できるようになります。

4.ご家族自身の心も大切にする

ご家族が疲れきってしまうと、支えることも難しくなります。「自分だけでも気を張って頑張らなきゃ」と思わず、ときには信頼できる人に気持ちを話したり、サポートを受けたりしてください。ご家族が穏やかでいることが、結果的に本人にとっても安心感につながります。

あなたの存在が、何よりの支えになります

うつ病の回復には時間がかかりますが、**「見守ってくれる人がいる」「大切に思ってくれる人がいる」**という実感が、本人にとって何よりの希望になります。どうか、ご自身も大切にしながら、少しずつ穏やかに寄り添っていけますように。

もし支えることが辛くなったときは、あなた自身も相談できる場を見つけてくださいね。あなたも一人ではありません。💙

勇気をもって接していくために大切なこと

うつ病のご家族を支えるには、不安や迷いがつきものです。「どんな言葉をかければいいのか」「どう接すればいいのか」と悩み、時には無力感を感じることもあるでしょう。そんな中でも、勇気をもって向き合うために大切なことをお伝えします。

1. 完璧を目指さなくていい

「正しく接しなければ」「支えなければ」と思いすぎると、気持ちが重くなってしまいます。でも、人間は誰しも完璧ではありません。**「うまくできなくてもいい」「間違えても大丈夫」**と自分に言い聞かせながら、少しずつ関わっていけばいいのです。

💡 ポイント
・どんな言葉をかけるか悩むときは、ただ「そばにいるよ」と伝えるだけでも十分。
・時には失敗することもある。でも、その経験を通して、より良い関わり方を見つけていけば大丈夫。

2. 自分の気持ちも大切にする

勇気をもって接するためには、ご家族自身の心の余裕が必要です。支える側が疲れきってしまうと、関係が苦しくなってしまいます。

💡 ポイント
・「自分が元気でいることも、支えることの一部」と考える。
・一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家に相談する。
・無理にポジティブでいようとしなくていい。疲れたら休むことも大切。

3. 「言葉よりも態度」を大事にする

うつ病の方は、「どう言葉をかけるか」よりも、「安心できる存在がいるか」を感じ取ります。励ますことよりも、そばにいることが何よりの支えになります。

💡 ポイント
・沈黙があっても大丈夫。話を無理に引き出さなくていい。
・何かを言うより、「一緒にお茶を飲む」「同じ部屋で過ごす」など、自然な距離感を意識する。
・表情や声のトーンを穏やかにするだけでも、相手に安心感を与えられる。

4. 相手の「小さな変化」に目を向ける

うつ病の回復はゆっくりですが、小さな変化が積み重なっていきます。「今日は少し表情がやわらいだ」「短い会話ができた」など、少しでも良い変化を見つけると、支える側の気持ちも前向きになれます。

💡 ポイント
・「昨日よりちょっと元気そう」と感じたら、心の中でその変化を大切にする。
・相手に「良くなったね」と言いすぎない。プレッシャーになることもあるので、さりげなく受け止める。

5. 「あなたの存在が支えになっている」と信じる

うつ病のご家族を支える中で、「何もできていないのでは?」と感じることがあるかもしれません。でも、あなたがそばにいること自体が、大きな支えになっています。

💡 ポイント
・「私は役に立てているのかな?」と不安になったら、「いるだけで大丈夫」と自分に言い聞かせる。
・焦らず、少しずつ向き合うことが、勇気をもって接することにつながる。

最後に

支えることは簡単なことではありません。でも、**「大切な人のためにできることをしたい」**というあなたの気持ちは、必ず相手に伝わります。

そして、あなた自身もまた、ひとりではありません。もし心が苦しくなったら、ご自身の気持ちを話せる場所を見つけてください。あなたの心も守りながら、少しずつ向き合っていきましょう。💙

〇うつ病を治すマインドフルネス自己洞察法とは(SIMT)

マインドフルネスのエビデンス(効果の検証)

マインドフルメイトのエビデンス

マインドフルメイトでは、過去10年以上の活動データを基にエビデンスを制作しています。その方たちは、うつ病や不安障害・パニック障害等の症状で悩む方々になります。私たちは、それらの方々の苦しみの声に真摯に耳を傾け、その人・その人に相応しいマインドフルネスを提供してきました。

その結果が、10年間で600名以上になっていますのでその集約をマインドフルネスのエビデンスとしています。

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マインドフルメイトの相談会

マインドフルメイトでは、マインドフルネス心理療法を用いて、精神疾患の治療及び予防を行っています。その対策や予防が出来ずに過ごしてしまうと症状が長引くと仕事ができない、思うことができないと苦悩したり、悪化すると自殺したい、消えたいなどの気持ちが出てくる人がいます。マインドフルネス心理療法は、アメリカの臨床実験により、うつ病や不安障害やパニック障害やPTSD、摂食障害(拒食・過食)、依存症、家族の不和などに効果があることが確認されています。

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この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

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