何故、うつ病は理解されないのか、

2025年1月8日

何故、うつ病は理解されないのか、

理解され難いうつ病の症状

私は、2017年5月に、自分の不注意により階段から落下して脊椎を砕く骨折になりました。
その私の状態を私の周辺の方が、どの程度理解をしているのか、と言う点につても同じ事が言えると思います。

経験のある症状では、

只、骨折やけが等の場合は、程度の差はあれど、自分自身がまた、身近な人が、そうなる可能性が高いので、足の骨折にしても、手の骨折にしても、その苦痛や痛みは、まったく同じ状態では無いけど、ある程度までは、理解出来る可能性が高いと思います。

しかし経験のない症状では、

しかし、うつ病の場合はその点が違います。

一度、うつ病を発症した人であれば、その悩みや、苦しみや辛さを、自分自身の体験から理解する事が出来ます、

ところが、うつ病の発症の体験が無い方にとっては、まったく雲をつかむような話になってしまいます。

その事は、うつ病を発症した人の身近にいる人(ご家族・同僚・職場 等)に限定されているのではありません。

具体的に言いますと、

医師であっても、うつ病を経験や発症していないと、その辛さや・苦しさは、理論(頭の中)上での事になります。

それは、以下の点があります。

〇何を基準に計れば良いのかが、まったくわからないのです。

すると、その方の中にある基準(経験と価値判断)で、うつ病を見ようと、また対応しようとします。

その結果が、わかりやすい例として、怠け者とか、だらしがないとか等の、自己中心的な判断になって行くのです。

例えば、うつ病の症状の一つに

「朝、起きれない」又は「朝、とても起きにくい」との事があります。

その症状は、「朝、起きれるのですが、起きない」とは違います。

わかりやすく言いますと、うつ病の症状の典型的な症状として、「朝、起きれない」との事があります。

その一つに、「目が覚めない」事があります。

目が覚めたのに起きないのでは、ありません。

朝、目が覚めない以上起きる事は出来ないのです。

また、目が覚めても起きないのではありません。

起き上がる事がとても大変になりますので、

起き上げる事が出来ない、

うつ病の典型的な症状になります。

症状と言うのは、

風邪を引いた時の「咳が出る」「熱が出る」との事を言いますが、

「私がいい加減だから熱が出た」とか、「私がだらしないから咳が出た」と言いません。

その事は、風邪の特徴と症状をキチンと理解しているから、自分の中にある基準(経験と価値判断)で、風邪を見ようと、また対応している事になります。

そんな観点でうつ病を捉える事が出来ると、うつ病は、そんなに恐ろしい病気ではなく、また、一生治らない病気ではないのです。

症状の特徴をキチンと理解する

ですので、うつ病の特徴と症状をキチンと理解して、適切指導者の下で適切な対応を行う事が大切になります。

具体的に整理すると以下になります。

うつ病が十分に理解されない理由は、いくつかの要因が絡み合っています。以下に主な理由を挙げます。

1. 目に見えない病気である

うつ病は身体的な症状が表れることもありますが、主に心理的な症状が中心であり、外見からは分かりにくいです。そのため、他人には「ただ怠けているだけ」「気の持ちよう」と見られることがあります。


2. 誤解や偏見が根強い

  • 「性格の問題」だと思われる
    多くの人は、うつ病を性格や弱さの問題と混同しがちです。実際には、遺伝的要因や脳の神経伝達物質の異常、ストレスなど多くの要因が関与しています。
  • 社会的スティグマ
    精神疾患に対する偏見や差別は依然として存在し、当事者やその家族が話しづらい環境を作り出しています。

3. 理解のための教育が不足している

学校や職場で、精神的健康について十分な教育が行われていないことが多いです。その結果、うつ病に対する基本的な知識が欠け、無理解や不適切な対応が起こりやすくなります。


4. 個人差が大きい症状

うつ病の症状は人によって異なります。一部の人は無気力や悲しみを強く感じる一方で、他の人は怒りやイライラを主な症状として体験することがあります。この多様性が、病気を一概に理解するのを難しくしています。


5. 当事者が話しにくい環境

多くの人が「自分がうつ病だと認めたくない」「他人に迷惑をかけたくない」という気持ちから、症状を隠してしまいます。これが周囲の理解を妨げる一因です。


6. メディアや文化の影響

ドラマや映画、ニュースなどで描かれるうつ病が極端な例であることが多く、一般的なケースを誤解させることがあります。また、「がんばれば治る」「ポジティブに考えれば大丈夫」といった文化的なメッセージも、うつ病の本質的な理解を妨げます。


理解を広げるためには?

  • 教育と啓発活動
    学校や職場でのメンタルヘルス教育を強化し、正しい知識を普及させることが重要です。
  • オープンな対話
    うつ病に関する話題をタブー視せず、誰もが話しやすい環境を作ることが求められます。
  • 体験談の共有
    当事者や家族が体験を共有することで、他者が共感しやすくなり、理解が深まります。

ユーザーが取り組まれているような、家族やパートナー向けの支援活動や、うつ病に関する啓発は、こうした課題を解消する重要なステップです。

〇うつ病を克服する為に必要な事とは、

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

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