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マインドフルネスを経験して
マインドフルネスのセッションに参加をされ、うつ病を乗り越えた方から、セッションの体験談をお寄せいただきました。
ご自身の辛い状況、マインドフルメイトとの出会い、どうやって克服していったか回復の経過など、ご本人の文章に一切、手を加えず原文のままご紹介しております。
マインドフルネスを経験して
目次
E.Kさん(女性) 50代 病名:適応障害 身体症状 うつ病
2013年6月~2014年6月 セッション終了
2015年4月~2015年8月 セッション補修
わたしが発病したのは、
今から18年も前のことです。
転職した先で引き続きもなく、独立採算の成果主義ですぐに成果を求められました。
同性ばかりの部署内でパワハラにあい、膨大な仕事量と人間関係に疲れ1年後に寝たきりで家から出られなくなりました。
はじめの診断は適応障害、
それからうつになりました。
発病の1年後に焦って再就職したものの、1ヶ月で再発し会社に行けなくなりました。
その後、就職の最終面接までいったこともありましたが、いざ採用となったら恐怖と不安で震えや不眠・吐き気・下痢が止まらず、結局お断りする始末でした。 就業しようとする度に具合が悪くなり不安障害も併発していきました。
大きな再発は3回ですが、
小さな波は頻繁に起き、具合が悪くなるたびにどんどん行動範囲が狭まり、出来ることが減って自己否定・嫌悪が強くなり、対人関係の小さな出来事にも恐怖や不安を感じるようになっていきました。
“会社のような場所が怖い、人の中が怖い、他人にどう思われるかと不安になり気に病む、そんな自分が嫌でたまらない” と、このような思考と感情に襲われて毎日がとてもつらく苦しかったのです。
自分を責める思考が止まらず、ひどいときには「話を聞いているとまるで“今日雨が降っているのも私が悪いからだ。”と聞こえるよ」と言われたほどでした。
睡眠障害(中途覚醒・早朝覚醒) は初期から続いていますし、病的に痩せたり肩や背中がパンパンに凝ったり下痢が続くという身体症状もありました。
1番辛かったのは動悸です。
明けがたに目が醒めるとすぐに心臓がキューっと締め付けられて不安感や緊張感から動悸が始まります。 日中でも動悸が続き深呼吸しながら寝込むこともよくありました。
医者からは抗鬱剤と抗不安剤をもらうだけ、少しの刺激ですぐ気持ちが落ちて様々な症状が出ることがパターン化しているときにネットでマインドフルネスのことを知りました。
それまで10年以上傾聴型のカウンセリングを受けていて、私なりに発病に至るプロセスは理解していましたしカウンセリング後に自分の気持ちが落ち着くことは多々ありました。 でも「だから、これからどうすれば治るの?」の答えを自分で見つけることはできませんでした。
認知行動療法も取り入れました。
考え方のかたよりに気づきはありましたが、瞬間に感じてしまうものは止められず、違う考え方を書いても心にストンと落ちない感じで新しい思考はなかなか身につかなかったのです。
佐藤先生との面談
佐藤先生との面談に行ったのは2013年6月です。
その時は、これで駄目なら人生を諦めて後ろ向きでいくしかないのかという思いと、何とか治したいもう本当に嫌だ!という気持ちが半々でした。
面談では話しているうちに泣いてしまいましたが、「時間はかかりますが、必ず治りますから 」と言っていただいたのが嬉しくて、この言葉がセッションを最後まで続けられた力になりました。
この16年間、治ると言ってくれた先生は1人もいませんでした。
セッションははじめは頭が働かずテキストが難しくて、書いてあることが理解できずに、 ” 理解できない→課題がちゃんとできてない→治らない→自分は駄目だ” と自動思考し具合が悪くなって、毎回のように佐藤先生にメールや電話をしてご指導いただきました。
セッション半ばになってやっとコツのようなものが理解でき、さらに難しく考えず 出来ることをやれば良いという佐藤先生の助言で、焦らず取り組むように気持ちを切り替えました。
毎日の座っての呼吸法は一生懸命やりました。
これによって症状が軽くなったからです。
症状が全くなくなるわけではないのですが大きく崩れなくなったのです。
これは大きな励みになりました。
また、考えが回ってると気づいたら短時間呼吸法を1分でもやるようにしました。
わたしが苦手だったのは行動時自己洞察で、なかなか20回に達しませんでした。
気づくと症状が・・・・・、
それでも、気づいたら体の凝りと下痢、中途覚醒はなくなっていました。
セッション後半の本音の洞察のところで、また調子を崩しそうになりました。
佐藤先生に「本音はこちらから探らなくていい、あちらからふっと浮かんでくる」と伺ってから、追いかけることをやめました。
今でもこれ(思考・感情)の本音は何だろう…と思うことがありますが、考えることをすぐに止めて浮かんでくるまで放っています。
振り返って見ると、
振り返ると、自分の思考や感情に気づき、それらに名前を付けることで距離を置き、 良い悪いを考えないで客観的に眺められるようになってから、ぐんと良くなったと思います。
私の場合そのときの感覚は、別の自分がいて思考や感情を眺めている―みたいな感じです。 この感覚をつかめているときは、立ち直りが早いと感じています。
私はセッション10まで終わっても自信が持てずいくつかの症状にもまだ苦しんでいたので、数ヶ月後にまたセッション後半から参加しました。
症状が出てしまい面接に行くことすらできなかったのですが、今年の初めからチャレンジし、何回も調子を崩しかけを繰り返して8月にようやくアルバイト先が見つかりました。
諦めないで良かった。
私が言えるのは、治ることを諦めないでよかった、という事です。
ある先生にこのまま再発防止をかねて薬を飲み続けても日常生活が出来れば良いじゃないか―と言われたことがありました。
でも私は自分に失望したままで一生を終わりたくなかったし薬に頼りたくなかったのです。
それに社会に出たい気持ちも強く持っていました。
18年はあまりに長いです。 30代で発病して、私の40代はなかったようなものです。 病気の時間は無駄ではないとよく言いますが、私にとって半分は無駄であり、 人生を無駄にしてしまった悔しさは抑えることができません。
マインドフルネスに出あわなかったら、
マインドフルネスに出あわなかったら、今も同じところに留まっていたことでしょう。
私はまだ薬を飲んでいますし動悸、自己否定・嫌悪もよく出ます。 でも、対処法や呼吸法を知ったことで“大丈夫だから“と思えるようになりました。
諦めずに今の自分が出来ること毎日続けていけば結果は必ず出ると信じ、私はマインドフルネスをこれからも実践していきたいと思います。
佐藤先生には、本当にお世話になり感謝しています。 本当にありがとうございました。
毎回の私のメールや電話でのわけわからない質問や混乱にいつも丁寧にお答えいただき励ましていただき、大きな支えになりました。
これからのマインドフルメイトのご活躍と、多くの苦しんでいる方達が少しでも 人生の時間を無駄にせず自分らしい生活に戻れますよう心から願っています。
★ここまでよく来られました。セッショ終了後も、もう一度確固たるものをしたいと補習を希望され、腑に落ちるまであきらめず、止めず、コツコツとがんばられた結果の今日です。うつ病は私が治すのではなく、ご本人が治すのです。完治を目指すのも私ではなく本人。それを身をもって体験され確実に完治に向かって歩まれています。これからも、身に着けたマインドフルネスを使ってより良い人生を歩んで行ってください。
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うつ病を乗り越えた体験談 (マインドフルネスの体験談)
マインドフルネスのセッションに参加をされ、うつ病を乗り越えた方からセッションの体験談をお寄せいただきました内容を掲載しています。
ご自身の、うつ病の辛い状況をマインドフルネスとの出会いの中で、どうやって克服していったか、回復の経過など、ご本人の文章に一切手を加えず原文のままご紹介しております。
このうつ病を乗り越えた方の体験談がうつ病で悩む方々の参考になれば幸いです。
この記事は以下の方が執筆しています。
佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所) マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会) 一般旅行業取扱主任者(国家資格) 〇役 職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長
【リンクのご案内】
〇カウンセラー・佐藤さんに聞く「マインドフルネス」実践と“想い”
https://mindfulmate.jp/practice-of-mindfulness-and-feelings/
〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談
https://mindfulmate.jp/impressions-after-the-mindfulness-session/
〇マインドフルネス相談会のご案内 IN東京都・愛知県・山梨県
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