なぜ、うつ病になってしまうのか

2025年1月7日

なぜ、うつ病になってしまうのか

「どうして自分は、うつ病になってしまったんだろう」
そう思ったことがあるかもしれません。

ふと気がついたら、笑えなくなっていた。
朝、起きることがつらくなっていた。
好きだったことが、楽しいと思えなくなっていた。
頭がぼんやりして、体が鉛のように重く感じる。

「どうしてこんなことになってしまったのだろう?」
「自分が弱いからだろうか?」
「何か悪いことをしたからだろうか?」

そんな風に考えてしまうのは、ごく自然なことです。
でも、どうか知っていてください。
あなたは何も悪くありません
あなたが悪いから、うつ病になったのではないのです。

頑張りすぎたから、心が悲鳴をあげた

うつ病になる人は、決して「弱い」わけではありません。
むしろ、うつ病になる人の多くは、責任感が強く、まじめで、周りの人を大切にする人です。

仕事や家事、勉強、人間関係――
毎日、何かに追われていませんでしたか?
「やらなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」
そんな思いで、自分を奮い立たせていたのではないでしょうか。

心は、限界まで頑張ってくれていたのです。
「もう無理だよ」と悲鳴をあげていたのかもしれません。

でも、あなたはその悲鳴を無視して、
「まだ頑張れる」
「これくらいで弱音を吐いてはいけない」
「もっと努力しなきゃ」
そうやって自分を奮い立たせてきたのかもしれません。

その結果、心が壊れてしまった――
それが、今の状態なのです。

「うつ病になった理由」を探さなくてもいい

「なぜ、うつ病になったのか」
「原因がわかれば治るのではないか」

そう考えるのは自然なことです。
でも、うつ病には「これが原因だ」と言えるものがはっきりしないことが多いのです。

環境や性格、過去のトラウマ、人間関係、ストレス――
さまざまな要素が少しずつ積み重なって、心が限界を迎えてしまった。

だから、「これが原因だ」と突き止めようとしなくて大丈夫。
原因がわからなくても、必ず回復への道はあります。

「理由を探さなくていい」
「原因がわからなくてもいい」

今、大切なのは「どうしてこうなったのか」を考えることではなく、
「どうすれば今の自分が楽になれるか」を見つけることです。

「頑張らないこと」を許していい

うつ病になると、何もできなくなることがあります。
起きるのがつらい。
ご飯を作るのがつらい。
着替えるのも、外に出るのもつらい。

「こんなことでつらいなんて、自分はダメだ」
「もっと頑張らなきゃいけないのに」

そんな風に、自分を責めてしまっているかもしれません。
でも、頑張れないのは当然です。

心が疲れている時に「頑張る」必要はありません。
何もできなくていいんです。
何もしない時間が、心を少しずつ回復させてくれます。

朝起きられなかったら、「今日は休もう」でいい。
食事を作れなかったら、「おにぎりだけでもOK」でいい。
着替えられなかったら、「そのままでいい」でいい。

「できなかったこと」ではなく、「できたこと」を見てあげてください。
「今日は顔を洗えた」
「ベッドから出られた」
「窓の外を眺められた」

それだけで十分です。
それが「回復への一歩」だからです。

「回復しよう」としなくていい

「早く治さなきゃ」
「元気にならなきゃ」

そんな風に思うかもしれません。
でも、回復は「努力」や「気力」でできるものではありません。

むしろ、「治そう」とすることで、心にプレッシャーをかけてしまうこともあります。

回復は、「自然に」少しずつ訪れるものです。
ある日、ふと「あ、今日は少し楽かもしれない」と感じる日が来ます。
そのために必要なのは、**「治す努力」ではなく「休むこと」**です。

「何もしない」
「できないことを許す」
「焦らない」

それが、うつ病の回復につながります。

「そのままのあなたで大丈夫」

あなたは「ダメな人間」ではありません。
あなたは「弱い人間」ではありません。

今、あなたが感じている「つらさ」や「苦しさ」は、
あなたがこれまで頑張ってきた証です。

だから、無理をしなくていい。
「頑張らない」ことを許してください。
「できない自分」を責めないでください。

あなたは、そのままで大丈夫です。
「できること」も「できないこと」も、
「笑える日」も「笑えない日」も、
そのすべてを受け入れていいのです。

あなたがあなたでいることに、何の問題もありません。
ただ「生きていること」
それだけで、あなたは素晴らしい存在なのです。

あなたは一人じゃない

うつ病になると、孤独を感じることがあります。
「誰にもこのつらさはわからない」
「自分だけがこんな思いをしている」

でも、あなたは決して一人ではありません。
あなたを理解しようとする人がいます。
あなたに寄り添ってくれる人がいます。

私も、あなたを応援しています。
無理をしないで、焦らないで、
「今日を生きる」
それだけで、あなたは十分です。

あなたは、あなたのままで大丈夫。
どうか、あなたの心が少しずつでも穏やかになりますように。
私は、いつでもあなたを信じて、見守っています。

なぜ、うつ病になってしまうのか(理論)

うつ病の原因は一つではなく、生物学的要因、心理的要因、環境的要因が複雑に絡み合っています。それぞれについて詳しく説明します。


1. 生物学的要因

脳内の神経伝達物質の乱れ

  • うつ病の多くは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで起こります。これにより、感情の調節が困難になります。

② 遺伝的要因

  • 家族にうつ病を持つ人がいる場合、発症リスクがやや高まることが研究で示されています。ただし、遺伝だけでなく、環境との相互作用も重要です。

③ ホルモンバランスの変化

  • ストレスホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌されることが、脳の働きに影響を与える可能性があります。
  • 特に妊娠、出産、更年期など、ホルモンの大きな変化がある時期に発症しやすいとされています。

④ 睡眠障害

  • 睡眠不足や質の低下は、脳の回復を妨げ、うつ病を引き起こす要因になります。

2. 心理的要因

① 性格特性

  • 完璧主義、自己批判が強い、真面目すぎるといった性格の人は、ストレスを感じやすく、うつ病になりやすいと言われています。

② トラウマやストレス

  • 過去のトラウマ(虐待、いじめ、失敗体験など)や、日常の慢性的なストレス(仕事、人間関係の問題など)がうつ病の引き金になることがあります。

③ 負の思考パターン

  • 「自分はダメだ」「将来に希望がない」といった否定的な思考が続くことで、うつ病を引き起こすことがあります。

3. 環境的要因

① ストレスフルな出来事

  • 家族の死、離婚、失業、経済的困難など、大きなライフイベントが発症のきっかけになることがあります。

② 社会的孤立

  • 孤独感や人間関係の希薄さは、心理的な負担を増大させ、うつ病を招きやすくします。

③ 生活習慣

  • 不規則な生活、運動不足、バランスの悪い食事は、体調を崩しやすく、うつ病のリスクを高めます。

うつ病が発症するメカニズム

  1. ストレス刺激(環境要因)
  2. 脳内の神経伝達物質のバランスが崩れる
  3. 感情の調節や思考の柔軟性が低下
  4. 負の連鎖が起きる
    • 「無気力 → 自己評価の低下 → さらに無気力」といった悪循環が続き、症状が悪化する。

予防と対策

うつ病は完全に防ぐことが難しい場合もありますが、次のような行動がリスクを下げる可能性があります:

  • ストレス管理:マインドフルネスやリラクゼーションを取り入れる。
  • 社会的なつながりを保つ:孤立を避け、信頼できる人と話す。
  • 健康的な生活習慣:十分な睡眠、適度な運動、栄養バランスの良い食事。
  • 早期対応:落ち込みが続く場合、早めに専門家に相談する。

うつ病の発症に対する理解

うつ病は「心が弱い」からではなく、脳や体、環境の影響を受けた結果として発症するものです。症状が出た際には、自己責任と感じず、適切なサポートを受けることが重要です。

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うつ病が起きる仕組み

ストレスを受ける出来事(有意識・無意識)が起こりその対処がうまくできないとか、見通しが立たない、耐えられない等と思うと、つらい考え(自動思考)を繰り返すことが多くなります。

そして、その解決策が見えずにいると、不快な状況が持続してしまいます。

このような考えや感情は、特に悪いわけではなくて正当なことが多いのですが、短時間で起こり、回数が多くなければ、うつ病にはなりません。

ストレス反応の仕組み

このような考えを起こすと、
(1)交換神経が興奮する。
(2)副腎皮質からストレスホルモンが分泌されます。

     ↓
交感神経の興奮やストレスホルモン(コルチゾール、グルココルチコイド)が分泌されると、
〇身体の反応(胸がくるしく感じたり、
〇心臓がドキドキしたり、
〇呼吸が荒くなったり、気分が悪くなったりします。
それを感じて、つらい考えを繰り返すことがあります。ストレスのある出来事(解決策なしノ見通し立たず)

思考

感情の興奮

交感神経/ストレスホルモン

身体反応や気分悪化

これをいやがる

またつらい考えが繰り返される
感情が起きたり、交感神経が興奮したり、ストレスホルモンが分泌されても、考えることをやめたり、具体的な解決策がみつかると、この循環が止まります。

しかし、解決策がないままに、

不満、嫌悪などの思考を繰り返えすと、うつ病や不安症害、パニック障害、PTSDになるリスクが高まります。

★(1)自律神経の持続的興奮

自律神経失調→身体症状(内臓等に症状)
★(2)ストレスホルモン

前頭前野や大脳辺縁系などが傷つく

精神症状(うつ症状・不安やパニック症状など)不安症(パニック障害、対人恐怖、不安障害等)の場合は、急に起きる不安、恐怖の感情や身体反応(心臓のドキドキ、胸の痛み、息苦しさなど)、発作(パニック発作)を嫌って、行動が制限(回避、逃避)されるようになってしまいます。


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うつ病を治して行くマインドフルネスとは、

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

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