大切な家族がうつ病で苦しんでいるあなたへ、

2025年5月18日

大切な家族がうつ病で苦しんでいるあなたへ。

心を支える「気づきのマインドフルネス」

こんにちは。この記事を読んでくださっているあなたは、今、大切なご家族がうつ病で苦しんでいて、どう接すればいいのか、どう支えたらいいのか、悩んでいるのかもしれません。
あるいは、ご自身も心が疲れ果ててしまい、「自分まで押しつぶされそう」と感じていらっしゃるのではないでしょうか。

うつ病は、本人だけでなく、支える家族にも大きな負担を与える病気です。毎日顔色をうかがい、声のかけ方に悩み、どうしてあげるのが正解なのかわからず、自分を責めてしまうことも少なくありません。

そんなとき、マインドフルネスという方法が、ご家族にとっても心を守りながら支えていくための大きな助けになります。
今回は、うつ病を支える家族の方に向けて、マインドフルネスの考え方と効果を、わかりやすくお伝えしたいと思います。


家族だからこその「つらさ」がある

家族がうつ病になると、支える側にもさまざまな心の負担がかかります。

  • なぜこんなに元気がなくなってしまったのか
  • どう声をかければいいのかわからない
  • できる限り明るく振る舞おうとしても、ついイライラしてしまう
  • この状況がいつまで続くのか、不安で眠れない
  • 自分のせいかもしれないと責めてしまう

家族は、誰よりも本人を思う存在だからこそ、強いストレスや孤独を感じやすいのです。
しかし、「もっと頑張らなきゃ」「笑顔でいなきゃ」と無理を重ねると、支える側の心も壊れてしまいます。


マインドフルネスとは「今、この瞬間の自分に気づくこと」

そんなとき、ご家族自身の心を守るために役立つのがマインドフルネスです。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間に自分の内側で何が起きているのか」に気づき、受けとめることを大切にする心のトレーニング法です。

たとえば、こんなふうに考えてみてください。

  • 今、自分は不安で胸が苦しいと感じている
  • 今、心のどこかで「どうにかしなきゃ」と焦っている
  • 今、少し疲れているなと気づいた

このように、自分の心の状態に気づくだけで、ふっと気持ちがゆるむことがあります。
大切なのは、「どうにかしよう」とすることではなく、まず気づいてあげること。
自分の気持ちに気づかないまま我慢を重ねてしまうと、支える力もすり減ってしまいます。


気づきの積み重ねが、家族を守る

マインドフルネスの実践は、日常のささやかな場面で行えます。
たとえば、

  • 家族に優しく声をかけようとしたけれど、思うように返事がもらえず悲しくなった
    →「今、悲しんでるな」と気づく
  • 何もしてあげられない自分を責めそうになった
    →「また自分を責めようとしてるな」と気づく

こうした小さな気づきを繰り返していくと、自分の感情と少し距離を取ることができ、心の余裕を取り戻しやすくなります。

そして、その余裕が、結果としてご家族をより穏やかに支えられる力になるのです。


家族も「支えすぎない勇気」が必要

うつ病の回復には、本人のペースがあります。
無理に元気づけようとしたり、何とか状況を変えようと焦ると、かえってご本人もご家族も苦しくなってしまいます。

ときには、

  • 声をかけずにそっと見守る
  • 「今日はできることがなかった」と受け入れる
  • 自分自身の好きなこと、リラックスする時間を大切にする

こうした「支えすぎない勇気」を持つことも大切です。
マインドフルネスは、「今、自分もつらいんだ」と認めることが、結果的に家族全体を守る力になると教えてくれます。


家族の心を守るマインドフルネスの効果

最近の研究では、マインドフルネスを続けることで、ストレス耐性が高まり、過剰な不安や怒りの感情に巻き込まれにくくなることがわかっています。

具体的には、

  • 心のイライラや不安に早めに気づき、落ち着かせることができる
  • ご本人に対して過度に期待したり、責めたりする感情がやわらぐ
  • 家族自身の気持ちに寄り添う習慣ができ、心の余裕が生まれる

といった効果が期待できます。


大切なことは「あなた自身を大事にすること」

うつ病のご家族を支えるとき、まずは支える側が心の余裕を持つことが、何よりも大切です。
あなたが心身ともに疲れてしまっては、支える力も続きません。

マインドフルネスの時間は、ほんの数分でもかまいません。
たとえば、

  • 朝、目を閉じて呼吸を感じる
  • 夜、湯船につかりながら「今日の自分の気持ち」を思い浮かべる
  • 不安になったときに「今、不安なんだな」と声に出してみる

こうした習慣を少しずつ取り入れてみてください。
それが、あなたの心を守る大きな力になります。


最後に。あなたも、あなたの大切な人も、必ず前に進める日が来ます

うつ病は、時間のかかる病気です。
思うように回復しない日もあれば、小さな変化に気づける日もあります。
その日々の中で、ご家族自身の心を守りながら支えていくことが、とても大切です。

「今、この瞬間」を大切に。
そして、小さな気づきの連続が、きっとあなたとご家族の未来を照らしてくれます。

もしよければ、私たちのマインドフルネス体験会や家族向け相談会も、どうぞお気軽にご利用くださいね。
あなたは一人ではありません。


マインドフルメイトの相談会

マインドフルメイトでは、マインドフルネス心理療法を用いて、精神疾患の治療及び予防を行っています。その対策や予防が出来ずに過ごしてしまうと症状が長引くと仕事ができない、思うことができないと苦悩したり、悪化すると自殺したい、消えたいなどの気持ちが出てくる人がいます。マインドフルネス心理療法は、アメリカの臨床実験により、うつ病や不安障害やパニック障害やPTSD、摂食障害(拒食・過食)、依存症、家族の不和などに効果があることが確認されています。

以下をご覧ください。(クリック)↓ https://mindfulmate.jp/conference/

マインドフルネスのエビデンス(効果の検証)

マインドフルメイトでは、過去10年以上の活動データを基にエビデンスを制作しています。その方たちは、うつ病や不安障害・パニック障害等の症状で悩む方々になります。私たちは、それらの方々の苦しみの声に真摯に耳を傾け、その人・その人に相応しいマインドフルネスを提供してきました。

その結果が、10年間で600名以上になっていますのでその集約をマインドフルネスのエビデンスとしています。

以下をご覧ください。(クリック)↓ https://mindfulmate.jp/evidence/

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男

〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

【リンクのご案内】

〇カウンセラー・佐藤さんに聞く「マインドフルネス」実践と“想い”

https://mindfulmate.jp/practice-of-mindfulness-and-feelings/

〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談

https://mindfulmate.jp/impressions-after-the-mindfulness-session/

〇マインドフルネス相談会のご案内 IN東京都・愛知県・山梨県

https://mindfulmate.jp/conference/

〇マインドフルネスのエビデンス / 調査・研究・活動の報告

https://mindfulmate.jp/evidence/

〇マインドフルメイトのサイトマップ

https://mindfulmate.jp/サイトマップ