何故、抗うつ薬や抗不安薬は効き難いのか,
2025年4月8日

何故、抗うつ薬や抗不安薬は効き難いのか,
抗うつ薬や抗不安薬が「効きにくい」と感じる方が一定数いることは、医療や患者さんの間でもよく知られています。その理由にはいくつかの要因が関係しており、生理的・心理的・環境的な側面が絡み合っています。以下に、主な理由をわかりやすくご説明します。
原因が「脳内化学物質」だけではないから
多くの抗うつ薬や抗不安薬は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスを整えることを目的としています。
しかし、うつ病や不安障害の原因は必ずしもそれだけではなく、
- 幼少期のトラウマ
- 家庭や職場でのストレス
- 自己否定や過去の傷
- ライフスタイルの乱れ
- 孤独や人間関係の問題
など、心理的・社会的な背景が大きく影響していることも多いのです。
つまり、**「化学物質だけを調整しても、本当の原因が解消されていない」**ため、根本的な回復にはつながらず、薬が効きにくく感じられるのです。

薬は“症状を抑える”もので、“悩みを解決する”ものではない
薬は、強い不安や落ち込みを「一時的に軽減する」ことができますが、
- 不安を生み出す思考パターン
- 過去の出来事へのこだわり
- 未来への恐れや無力感
といった心の深い部分へのアプローチはできません。
そのため、薬で症状は少しやわらいでも、「苦しさの本質」に向き合わない限り、再発したり長引いたりするのです。

副作用や不安感による「服薬ストレス」
抗うつ薬・抗不安薬には、
- 吐き気や眠気
- 性機能の低下
- 頭痛や集中力の低下
- 離脱症状(断薬時の苦痛)
などの副作用があることも少なくありません。
特に敏感な方や、薬への不安が強い方は、「この薬を飲んでいて大丈夫だろうか」という不安自体がストレスとなり、回復の妨げになってしまうこともあります。

人それぞれの“回復のプロセス”がある
精神的な回復は、画一的な処方で進むものではなく、その人の体質・性格・生き方・価値観に深く関係しています。
マインドフルネスのように「自分自身の感情や思考に気づく力を養う」アプローチは、薬では届かない“自己理解”の力を引き出します。
抗うつ薬や抗不安薬が効きにくいと感じる背景には、
- 症状の背景が心理・社会的な要因にある
- 薬が「心の悩みそのもの」を解決するわけではない
- 副作用や服薬への不安が回復を妨げる
- 一人ひとりに合った回復法が必要
といった複合的な理由があります。
薬を完全に否定する必要はありませんが、「薬+心へのアプローチ(マインドフルネスなど)」を組み合わせることで、より本質的な回復が可能になることも多いのです。
不安がある方はご相談ください。

マインドフルメイトの相談会
マインドフルメイトでは、マインドフルネス心理療法を用いて、精神疾患の治療及び予防を行っています。その対策や予防が出来ずに過ごしてしまうと症状が長引くと仕事ができない、思うことができないと苦悩したり、悪化すると自殺したい、消えたいなどの気持ちが出てくる人がいます。マインドフルネス心理療法は、アメリカの臨床実験により、うつ病や不安障害やパニック障害やPTSD、摂食障害(拒食・過食)、依存症、家族の不和などに効果があることが確認されています。
以下をご覧ください。(クリック)↓ https://mindfulmate.jp/conference/
マインドフルネスのエビデンス(効の検証)
マインドフルメイトのエビデンス
マインドフルメイトでは、過去10年以上の活動データを基にエビデンスを制作しています。その方たちは、うつ病や不安障害・パニック障害等の症状で悩む方々になります。私たちは、それらの方々の苦しみの声に真摯に耳を傾け、その人・その人に相応しいマインドフルネスを提供してきました。
その結果が、10年間で600名以上になっていますのでその集約をマインドフルネスのエビデンスとしています。
以下をご覧ください。(クリック)↓ https://mindfulmate.jp/evidence/
この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所) マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会) 一般旅行業取扱主任者(国家資格) 〇役 職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長
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