マインドフルネスのセッションを受けて

目次

マインドフルネスのセッションに参加をされ、不安とパニック障害を乗り越えた方から、セッションの体験談をお寄せいただきました。

ご自身の辛い状況、マインドフルメイトとの出会い、どうやって克服していったか回復の経過など、ご本人の文章に一切手を加えず原文のままご紹介しております。

マインドフルネスのセッションを受けて

神奈川 Y.Hさん(女性)  20代  病名:不安・パニック

マインドフルネス参加期間:2012年4月~2013年4月 セッション10回終了

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マインドフルネスとの出会い

私がマインドフルネスを始めたのは2年前の2012年4月のことです。

当時、不安症状とパニック症状に悩まされていた私は、仕事も出来なくなっていました。

病気の直接の引き金は職場の冷房のきつさでした。

我慢しすぎてパニック発作を起こし、

冷房と空調全般に耐えられなくなっていました。空調の風が吹いてくると、頭が締め付けられてガンガンし、背中が固まって息ができないような状態に襲われ、その場にいられないのです。

ひどい時は、冬にこたつに入って横になっていても、どこからか風が吹いてくるように感じ、息苦しさにさいなまれていました。

もう普通の生活には戻れないと、

もともと20年あまり不安症状に悩まされていたこともあり、「もう普通の生活には戻れない。」とあきらめたことも何度もあります。

建物の中には通常空調が入っているので、「外でする仕事を探すしかない。」と思っていましたし、将来が不安でたまらず、八方ふさがりの状態でした。

もちろん心療内科に通院し、

薬も飲んでいましたが、なぜか私にはあまり効かないのです。

日常生活が苦しくて、何とかしようと催眠療法や森田療法、EFTなどのエネルギー療法、カウンセリング、いろんな治療にトライしました。

自分で自分を治そうと思い、NLPの高額な講座を受けたりもしました。

マインドフルネスをやりたいと思ったのは、マインドフルメイトHPのLinkにもある、「こころころころあきのそら」というブログを見たことがきっかけです。

非定型うつの娘さんの発症から、

マインドフルネス療法で回復に向かっていく過程を綴ったこのブログを見て、
「これなら私にも効くかもしれない。」と思ったのです。

私はうつではなかったのですが、彼女もうつに伴う胃痛、ひどい目眩、鳥肌などの重い身体症状があり、
それらも治っていった様子がブログに記されており、「身体症状も治るんだ。」と、非常に勇気づけられました。

2012年4月からスタートしました。

佐藤先生にお世話になることになり、毎月のセッションと日記指導を受け始めました。

最初のうちは呼吸法をするのもつらく、時計とにらめっこして「早く時間が経たないかな。」と思いながら行っていました。

なかなか楽にならず、最初のうちは日記にも愚痴のようなことを書いていたように思います。

また冷房の季節になると症状が憎悪し、何度か佐藤先生にメールで助けを求めました。

一貫した対処でした。

そのたびに佐藤先生は「観察して、名前を付けて、捨てる、そのままにする。」という一貫した対処法
を教えてくださいました。

頭では分かっていても、気が動転するとやるべきことも忘れてしまうもので、佐藤先生の変わらぬ励ましに何度も助けられました。

私はマインドフルネスについて、精神疾患になぜ効くのか論理的に理解してはいませんでしたが、洞察法、呼吸法、日記はたんたんと続けていました。出来る範囲でやっていました。

私の場合、座って呼吸法をするのはつらかったので、寝てやったり、ソファに横になったりして行っていました。

目を閉じた方がラクな時は、目を閉じてやっていました。時間もあまり長時間はできなかったので、大体15-20分くらいだったと思います。

それでもだんだんと効果が表れ、

半年後の9月には派遣で働き始めることが出来るようになりました。

ただ、冷房真っ盛りの季節で、電車と職場の空調がひどくつらかったことを覚えています。

佐藤先生からも、無理だと思ったらいったん仕事を辞めて、自分の状態を立て直してから再チャレンジするほうがよいとセッションで聞いていましたので、無理だったら辞めるつもりでいました。

しかし幸か不幸かその仕事が2か月でなくなってしまい、12月からは別の職場で働き始めました。

セッション10まで進んでいた頃でしたが、

とても忙しい職場で、気がつくと朝9時半~夜7時、8時まで仕事をしているという状態でしたが、時間のない中でも
呼吸法は通勤電車の中で立って行っていました。

すごく不思議なのですが、あれだけダメだった建物の中にいることができるようになっていたのです。

一日中建物の中で平気で(空調のことをすっかり忘れて)仕事をしていられるのが夢のようで、うれしくてうれしくて、夜、残業中に笑いが込み上げてきました。

それから、身体症状は出なくなりました。

なぜ治ったのかをうまく説明することはできませんが治ってしまったのです。

自分で気がついたことは、マインドフルネスを1年くらい続けているうちに、だんだんと「来た来た来た!」
という感じが分かるようになりました。

そして、「来た来た来た、想定内。」と対応できるようになってきました。

そのおかげで、深く悩みにハマることなく、自分の考えをやり過ごせるようになったのです。

通っていた心療内科の先生にも、

「すっかり治りましたね、もう来なくていいですよ。」と言われました。

心療内科でそんなことを言われたのは初めてで、

とてもうれしかったです。

マインドフルネスを実行して感じることは、「考えないことがいかに大切か。」ということです。

今までは「考えないと問題は解決しない。」と思い、

ひたすら考え続けていましたが、状態の悪い時に考えてもストレスがたまるだけで何にもよいことはないと痛感しました。

考えずに、呼吸法をやるか、別のことをやる方がずっとよいです。

今でも私の悩みやすい性格は変わらないし、環境が劇的によくなった訳ではありません。

でも、あきらめていた普通の生活が送れるようになり、なにより精神的にも肉体的にも「ラクなったなぁ。」と実感しています。

「続けてよかったなぁ。」と心底思います。

長年病気に苦しんでいた時は、孤独で先が見えずつらかったですが、今となっては自分の心をコントロールする訓練が出来たことは有難く、ラッキーだったと実感しています。

この恩恵を忘れないで、

感謝して生きていこうと思います。

今後も、電車の中での呼吸法、洞察法は続けていきたいと思います。

本当にマインドフルネス、佐藤先生、奥様に感謝の気持ちで一杯です。どうもありがとうございます。

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★辛い辛い毎日の中でも、あきらめず誠実に取り組まれました。『考えない事がいかに大切か』その一言が、他の参加者の大きなヒントになっています。マインドフルネス(SIMT)を日々訓練しご自身で勝ち取った今日です。
これからはマインドフルネスを人生のアイテムにし、自分らしく生きていかれる事でしょう。

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不安症とパニック障害を乗り越えた体験談 (マインドフルネスの体験談)

マインドフルネスのセッションに参加をされ、不安症とパニック障害を乗り越えた方からセッションの体験談をお寄せいただきました内容を掲載しています。

ご自身の、不安症とパニック障害の辛い状況をマインドフルネスとの出会いの中で、どうやって克服していったか、回復の経過など、ご本人の文章に一切手を加えず原文のままご紹介しております。

この不安症とパニック障害を乗り越えた方の体験談が不安症とパニック障害で悩む方々の参考になれば幸いです。

この記事は以下の方が執筆しています。

佐藤福男
〇資 格 : マインドフルネス瞑想療法士(マインドフルネス総合研究所)  マタニティー / 0才児 指導者資格(幼児開発協会)  一般旅行業取扱主任者(国家資格)  〇役  職: 非営利型一般社団法人マインドフルメイト代表理事・ マインドフルネス学校 学校長

【リンクのご案内】

〇カウンセラー・佐藤さんに聞く「マインドフルネス」実践と“想い”

https://mindfulmate.jp/practice-of-mindfulness-and-feelings/

〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談

https://mindfulmate.jp/impressions-after-the-mindfulness-session/

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