私がマインドフルネスを始めた理由

2023年9月23日

私がマインドフルネスを始めた理由

目次

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なかなか治り難いうつ病や不安症

本当の自分を取り戻すサポートを!

仕事・プライベートを問わず、人間関係や将来への不安から生まれる大きなストレス。生活の中で感じられるストレスも増幅されています。蓄積したストレスは時に、うつ病や不安症(パニック障害・不安障害)などの問題に繋がることもあります。ストレス社会と呼ばれる現代日本では、これらの病気に悩んでいる方が非常に多いという現実があります。

このような課題を解決に導くために、私はマインドフルネス心理療法という手法を実践する事により、一人でも多くの方の手助けをして行こうと、非営利型一般社団法人マインドフルメイトを立ち上げました。その私の“想い”や、マインドフルネスの取り組みについてお話をして行きます。

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マインドフルネス心理療法

きっかけは「明るい社会づくり活動」への参加

高校学校を卒業後、某大手の旅行会社に入社し、営業活動や添乗業務に携わっていました。この頃から「世の中を、もう少しよくしたい」…と漠然とした思いを持つようになっていました。そんな時に結婚を機に自営業を始め、同じタイミングで地域のボランティア活動に参加をするようになりました。

そんな折に、「明るい社会づくり活動」のボランティアに参加する機会に巡り合ったのです。その当時、ソニーを設立された井深大さんが全国協議会の会長を務めていた時でした。そして、その団体の全国の後継者を育成していくために開かれた、育成塾の運営にスタッフとして参加していました。

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井深会長を囲んでの助言・指導会

他人の真似をせず、自分だけの「ボランティア」を目指して

こうして様々なボランティアに取り組んでいたのですが、母親の脳梗塞の発症がきっかけとなり介護に専念するために、今までの活動から一切離れることにさせていただきました。その後、母親の介護に14年ほど専念させていただき、その後に母親を看取る事ができました。

そして数年後、その後のボランティアを再開しようと決めた時に、ふと考えた事がありました。以前に行っていた「明るい社会づくり活動」は大きな組織体ですので、知らず知らずのうちに奉仕活動やその方針が変わることが多々あり、自分の思いや願いと合わない方向に物事が進むこともありました。その変化に、時折違和感を覚えることがありました。

その為に、これまでのようにモヤモヤとした思いを抱えてボランティアを始めたくないと思ったことや、その当時お世話になった井深大さんが「他人の真似事をするな」とおっしゃっていたこともあり、自分でイチからボランティア活動を始めたいと考えるようになっていました。

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自分を取り戻すマインドフルネス

マインドフルネスとの出会い

そんな思いでボランティア活動を再開したいと、様々な情報を模索している時に、知人が重い非定型うつ病になってしまいました。非定型うつ病とは通常のうつ病とは異なる、強い疲労感を覚える「鉛様麻痺」と呼ばれる症状がありました。日々の生活すら、ままならないという状態の知人を救いたい一心で近隣の病院に付き添ったのですが、薬を処方されたところで本来の姿を取り戻し、将来の姿をなかなか思い描くことが出来ずにいました。そこで、身近な病院から県外の病院まで様々な病院を回りましたが、結果は同じでした。

そんなある時、妻から「マインドフルネスというものがあるらしい」という話を聞いたのです。その当時はマインドフルネスとはどういうものなのか、よく変わらない状況でしたが、他に知人を回復に導く術がありませんでしたので、もうダメ元でもいいから話を聞きに行こうと、最初はそんな気持ちでマインドフルネスのセッションを訪ねました。

知人がうつ病で回復する姿を目撃する

そこで行われていたのが「マインドフルネス心理療法」でした。その活動は、うつ病や不安症(不安障害・パニック障害)等で苦しむ人々を救うための取り組みでした。早速、そのセッションに知人を参加させていただきましたが、知人は症状が重く机にうつ伏せで座っているのが精一杯の状態でした。

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辛い非定型うつ病

しかし、知人の付き添いでマインドフルネスのセッションに参加をしてみると、同じセッションに参加をされている他の方々が次第に回復する姿を、目の当たりにする事になりました。

そして、うつ伏せで話を聞いているのか、聞いていないのか、分からない状態だった知人も、セッションの参加回数を重ねると座った状態で参加できるようになりました。その後、次第に「だめな自分でもいいから、まずは大田さんの言う通りにしてみる」と、前向きな言葉を口にするように変わったのです。

その後、セッションが終わり社会復帰を果たしていけるような状態まで回復し、2~3年程掛けて次第にお薬から離れ、通常の生活を送れるまでに回復して行きました。

マインドフルネスのパワーを直観する事に

この出会いをきっかけに、マインドフルネスがうつ病や不安症(不安障害・パニック障害)等を抱える方の救いになると確信しました。そこで、マインドフルネス総合研究所で開催している、マインドフルネスのカウンセラー養成講座に参加をさせていただき、大田氏の言っている内容を参考にしながら実践していきました。

そして2010年に「マインドフルメイト」を設立、2015年には非営利型一般社団法人として運営しています。従来の症状を緩和するケアとは異なり、私たちが目指すのは、より「完治」に近いところまで導くこと。この目標を掲げて、日々ご相談に訪れる方と向き合い続けています。

※私の考える完治とは
〇  薬を服用せずに普通の生活が送れる
〇  再発を繰り返さない自分になる

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マインドフルネスの研修会

セッションや相談会の基本はお会いしてお話を伺うこと

山梨県(甲府市)・東京都(八王子市/八重洲/日比谷)・愛知県(名古屋市)を中心にご相談に訪れる方の支援サポートを行っています。只、コロナ禍の影響ということもあり、東京都(八王子市/八重洲/日比谷)の会場で活動中です。基本的には会場にお越しいただき、セッションを行うようにしています。

しかし今では、SkypeやZoomやlineなどのツールを使って離れた場所にいる方とセッションや相談会を行っています。時には海外の方とセッションを行う事が多くなりました。参加をされる方は、北海道や九州など遠方の方や北米や欧州等の海外からの参加される方もおります。こういった遠方の方も、最初は近隣の病院に通い相談していたはず。それでも、自分に合った支援サポートを受けられる場所が見付からず、なんとかインターネット上の情報を探して「マインドフルメイト」にたどり着いたという人達が多いのです。

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マインドフルネスのルーツは座禅!

マインドフルネスについて、日本では2つの大きな流れがあります。一つはマインドフルネス緩和法、もう一つはマインドフルネス自己洞察法になると思います。

マインドフルネスを語る上で、まずはそのルーツからお話ししたいと思います。実は、そのルーツは「座禅」にあると言われています。アメリカの医師が日本に来た時に、座禅に巡り合い「この座禅を医学で応用していきたい」と考えたのが、座禅の取り組みを痛みの緩和に取り入れた「痛みの緩和のマインドフルネス」として主に欧米で広まって行きました。私がマインドフルネスを始めた当時は、日本人の方で欧米に長年住んでいた方から「マインドフルネスで痛みを改善して欲しい」とのお問い合わせをたくさんいただいていました。

マインドフルネスの二つの大きな流れ

その後、痛みの緩和のマインドフルネスを見ていたアメリカの精神科医の先生が、このマインドフルネスを精神科で活用できないだろうか…と始めたのが「マインドフルネス緩和法」と言われています。しかし、そのマインドフルネスはなかなか日本に入って来ることはありませんでした。その後、数年経ってからマインドフルネス緩和法の翻訳本が出版されることになり、次第にマインドフルネス緩和法が知られるようになりました。

一方、日本の大手企業でビジネスマンとして働いていた大田健次郎氏が、日々の業務のストレスからうつ病を発症し、重要な職務を遂行できない状態になってしまいました。休職はしなかったものの、なんとか元のように健康な心になりたいと思っていましたが、ある医師から仏教を勧められてから、多数の仏教書を読み、その結果最終的に辿り着いたのが坐禅だったといいます。坐禅をするうちに次第に本来の自分を取り戻すことができるようになったそうです。

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その後、大田氏はうつ病から脱した自分自身の経験を活かして、坐禅の中で心の使い方の説明を加える方法を開発していきます。その手法で多くの人を手助けしたいと活動を始めていくうちに、海外で行われているマインドフルネスの手法と共通する点が多いと気付き、マインドフルネス洞察法として活動を行っていきます。

国外発・国内発の二つの流れが、現状の日本の「マインドフルネス」の形が生まれたのですが、この二つの大きな違いは、マインドフルネス緩和法は呼吸に集中しますが、マインドフルネス洞察法は呼吸には集中しません。その違いは、行うマインドフルネスの目的によります。緩和法は各々の状態の緩和を目指します。自己洞察法は症状の完治を目指して行きますので、その手法に違いがあります。

こころの根本原因をマインドフルネスの呼吸法で洗い出す

私が行っているマインドフルネスでは、心のバランスが崩れてしまった方をサポートして行くために、その原因の一つとして注目しているのが自律神経のバランスの崩れです。自律神経とはご存知のように交感神経と副交感神経で成り立っています。

自律神経のバランスが崩れてしまうのは、交感神経が活発になり過ぎる為だと言われています。そのため、例えば、不安感が大きく広がってしまったり、ストレスホルモンの過分泌が起きたり、身体的な症状が発生してしまったりなど様々です。

そのために、活発になり過ぎている交感神経を鎮める自律神経のバランスを整える事が不可欠になってきます。ところが、活発になり過ぎている交感神経を鎮める効果的な処方薬が、医学が発達している現在でも見当たらないのです。唯一、現時点で一番効果的だと言われているのは呼吸法です。私たちは、その呼吸法を用いて自律神経のバランスを整えて行きます。

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呼吸を感じるマインドフルネス

具体的に言いますと、普段何気なく繰り返している呼吸ですが、息を吸う時が交感神経に作用すると言われています。逆に息を吐くのが副交感神経に作用すると言われていますので、この点をこころに留めて呼吸の仕方を変えていただきます。

交感神経を鎮めるための最適な方法として、例えば1秒で息を吸って、2〜3秒掛けてゆっくりと息を吐いていく事を繰り返します。そんな心持ちで呼吸を続けることで次第に副交感神経が優位に働き、活発になり過ぎている交感神経を整えられるのです。この繰り返しによって自律神経のバランスを整えていきます。実は、この呼吸法こそが禅と通ずるところと言われているのです。

こころの根本原因を呼吸法で洗い出す、心のバランスを整える

このように呼吸法を変えて、自律神経のバランスを整えて行くのですが、次第に心の中の「ざわざわ感」が落ち着き始めると、次の段階として、次第に心に浮かんでくるものがあります。その事が、自分が「なんとかしたい」と思っていること。「何とかなってほしいこと」になりますが、現時点では「どうにもならないこと(ストレス)」でもあります。そのことが、心のバランスの崩壊に繋がる要因。ストレスホルモンの過分泌を引き起こしますので、結果的にうつ病や不安症(不安障害・パニック障害)や適応障害やPTSD等の発症の「根本原因」と言われています。

私達の行うマインドフルネスでは、その点を手当することで心のバランスを整えていき、自分らしく生きることが可能になるのです。

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大切な事は自分らしく生きて行く事です

回復を目指せるマインドフルネスの力

今までに印象に残っている参加者の方は

これまで無料相談を行い600人以上の方々をサポートしてきました。その中でもより思い出深いのは、八王子会場で出会った大学院に通う男性です。当時、20代前半だったと思います。「勉強が上手く進まない」「学校へ行けない」という課題を抱えており、そのために不眠や嫌悪感や抑うつ症状がありました。いわゆるうつ症状のとても強い方でした。

ご相談後に、マインドフルネスのセッションを始めたのですが、3ヶ月経った頃からセッションへの参加が途切れてしまいました。しかしその後、半年以上経ってから再び姿を見せ「やっぱり治したいです」と…。東南アジアで活躍したいという夢があるので、なんとかうつ病を乗り越えて社会に復帰したい…そんな思いを語ってくれました。彼の話を伺いなんとか手助けをしていきたいと思い、これまで以上に彼と向き合い始めました。

大切な事は、どうしても治したい…という強い意思を持つこと

マインドフルネスを続けていくと、彼が幼い時に両親から虐げられる環境下にあったことが浮かび上がりました。知らず知らずのうちに心はズタズタになり、両親を嫌悪することで自分自身を嫌悪してしまう…という繰り返しに悩まされていることが分かってきたのです。マインドフルネスは心に浮かび上がった根本原因をそのままにすることが大切になりますので、「あんな親でも自分の親か」と言った嫌悪や思考が繰り返し起きる中で、「親が嫌いという自分でもいいんだ」…そう思えるように支援サポートを続けました。その結果、セッションから8ヶ月が経った頃から、今後について前向きに考えるように生まれ変わってきたのです。

ちょうどそのタイミング付近で知人から「東南アジアで活動しないか」というお誘いがありました。しかし、うつ症状がよくなったとはいえ、まだ不安が残っていましたので色々と思案する中で、海外行ってもマインドフルネスの手法を繰り返して行くことを条件に、東南アジアに旅立っていきました。その後、心のバランスを崩すことなく、ご自身の夢を叶える事ができたと思います。どうにもならない状態から世界に旅立っていった彼の姿は、今でも思い出しますね。

塞ぎ込んでいた状態から、夢を叶える人が今後も増えてほしいと思います。

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マインドフルネスは自分を信じること

仕事・家事・育児ができないなどの悩みを抱え、病院に通ってもなかなか症状を改善できない…そんな方も数多くいらっしゃると思います。マインドフルメイトは、このように本来の活動ができずに苦しんでいる方々への支援サポートを行なっています。

マインドフルネスは、処方薬や電気療法などの外からの力ではなく、ご自身が内側に持つ「治したい」「よくしたい」と思う治癒力を原動力に、症状の回復に導いていくものです。いま、どんなにつらい現実があっても、どんなに厳しい状況にあっても、自分自身を諦めないでください。私達は、そんな現状から立ち直るための支援サポートを全力で行います。

セッションに参加をされる方には、今の逆境をきっかけに「自分はうつ病になってしまったけど、これをきっかけに自分らしく生きたい」と思えるように変わってほしいと考えています。思い通りの人生じゃなくても、自分らしく歩むことはできるはず。その自分らしさを見付けるためにサポートしていくのがマインドフルネスです。

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自律神経を整えるマインドフルネス

マインドフルメイトのあゆみ【著書】

〇「うつ病や不安障害・パニック障害、強迫神経症が治った人達:非営利活動法人マインドフルメイトの歩み(エビデンス)改訂版➀ Kindle版」⇒ 購入はこちらから

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マインドフルメイトの歩み(エビデンス)➀

〇うつ病や不安症(不安障害・パニック障害)等を乗り越えた人達: 非営利活動法人マインドフルメイトの歩み(エビデンス)改訂版➁ Kindle版」⇒ 購入はこちらから

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マインドフルメイトの歩み(エビデンス)➁

非営利活動法人マインドフルメイトが、うつ病や不安障害・パニック障害、強迫神経症の症状が改善せずに悩む方をサポートする為に、2010年からの15年間のあゆみを綴った内容です。

非営利活動法人マインドフルメイトは、2010年に山梨県内でマインドフルネスの活動を開始し、2017年非営利活動法人を設立し現在に至っています。

医師の診断を受けて処方される薬などを服用しても、なかなか症状の改善がみられないうつ病や不安障害・パニック障害・強迫神経症等で悩む方々の手助けを、マインドフルネス心理療法を用いて行って行くために、うつ病や自殺防止の無料相談会やセッションに訪れる参加者の皆様に、誠心誠意一人ひとりの気持ちに寄り添えるような対応を心掛けて歩んできました。

そのため、私が行うマインドフルネス心理療法で改善が見込められない方はお受けすることはしていません。しかし、私がお受けをして、セッションを最後まで終了した方のほとんどが症状の改善を感じています。また参加者をされる方は、相談会やセッションの会場付近にお住まいの方だけでなく、新幹線や飛行機を乗り継いで遠方からお越しになる方など全国各地の方がおり、私たちは数多くの方々のお悩みや症状を伺ってきました。

そして、活動15年目を迎えるあたり、私たち非営利活動法人マインドフルメイトの歩みをエビデンスとして改訂版として発行させていただくことになりました。(初版発行は2014年6月)

私が行っているマインドフルネス心理療法では、うつ病や不安障害・パニック障害や強迫神経症等で医師の診断を受け治療を受けても、なかなか回復が望めない方に向けて、本来の生活を取り戻し、自分らしく生きて行く事を目標として、完治を目指しています。

【リンクのご案内】

〇カウンセラー・佐藤さんに聞く「マインドフルネス」実践と“想い”

https://mindfulmate.jp/practice-of-mindfulness-and-feelings/

〇うつ病や不安障害を乗り越えた体験談

https://mindfulmate.jp/impressions-after-the-mindfulness-session/

〇マインドフルネス相談会のご案内 IN東京都・愛知県・山梨県

https://mindfulmate.jp/conference/

〇マインドフルネスのエビデンス / 調査・研究・活動の報告

https://mindfulmate.jp/evidence/

〇マインドフルメイトのサイトマップ

 https://mindfulmate.jp/サイトマップ